局長からの挨拶

人々と時代が育む事業

局長からの挨拶

1965年に開始されたJICAボランティア事業は、2017年に累計派遣者数が5万人を超えました。この数字は、その大きさ以上に、確かな重さを感じさせます。初代隊員26名から始まり、その後、半世紀を超えて「参加者一人一人が高い志と世界に貢献する気概を持ち、現地の人々と共にある中で信頼を育み、活動を通じて日本と世界を理解する」中で実現してきた数字です。

そして、忘れてはならないのが、その尊い参加者の方々の志を応援されてきた国内の様々な団体や個人の皆様です。自治体を含む地域の皆様、支援団体の皆様、隊員経験者の皆様、そしてご家族の皆様の思いと願いが5万人を超す方々の背中を押し、そして、常に暖かく見守っていただいてきました。

更に、現地で隊員の方々と共に汗を流してきた開発途上国のパートナーの方々こそ、単純な数字に置き換えられない大きな成果そのものであり、この事業にとって欠かせない存在です。これら3者の思いと情熱が持続する限りにおいて、事業の普遍的価値は揺るぎなく未来へと繋がって参ります。

他方、このような方々を取り巻く国内外の環境は、常に変化し、人々の生活や社会の在り方に大きな影響を与え続けてきました。そして、これからも変化し続けます。それでも「持続する情熱」は衰えることなく、むしろこの事業は各時代とその人々に育てられ、そこにおけるニーズや課題に応えて新たな可能性を生み出し続けています。

人口減少や少子高齢化の課題に直面しつつ、多文化共生社会の実現を目指す令和の時代を迎えた我が国において、この時代に希望を与える事業として更に大きく育ち、輝きを放つよう、この時代を共に過ごす国民の皆様と開発途上国のパートナーの皆様と一緒に邁進してまいる所存です。引き続き変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

国際協力機構(JICA)
青年海外協力隊事務局長
小林 広幸

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