協力隊が挑む世界の課題

パラグアイ

パラグアイの家庭に、
もっとお金の管理能力を

パラグアイでは、人々に資金管理意識があまり根付いていない。
社会の最小単位である「家庭」に、まずその意識を根付かせることで、生活の質の向上に挑む。

挑む人

稲葉 健一(青年海外協力隊)

職種:コミュニティ開発  配属先:イトゥルベ市役所

パラグアイの小さな農村エリアに派遣されて、1年半。
農産品加工販売所のアドバイザーから始まり、家庭における資金管理の啓発に
取り組むなど、多岐にわたる活動に励む。
派遣期間:2015年7月~2017年12月(任期延長)

MISSION

25キロ先の集落まで「生活改善」を。

このコミュニティをよくしようとすることが、私の仕事の大きな目的で、「生活改善」をテーマに活動しています。
私も派遣前にコミュニティ開発の技術補完研修に参加して初めて知ったのですが、日本でも戦後の貧しい時期に「生活を改善していこう」という人々の意志と活動が地域を良くしていったという歴史がありました。
パラグアイの人々に生活改善の意識が広がったときに、この社会はもっとよくなるんじゃないかなと思い、村の中心部から25キロ先の遠い集落まで、自分の活動を届けることができるよう意識しています。

ISSUE

家庭のお金を管理できないと、組織の資金も管理できない!

赴任当初、農産品加工販売所の運営アドバイザーをやっていたとき、資金管理があまりうまくいっていなかったんですね。幾ら利益が出てるのか、幾らお金が残っているのか、正確に誰も把握できなかった。
そこで気がついたのは、家庭でお金を管理できないと、組織の資金管理もできないということ。
私が赴任した当時、現地のNGOが実施していたプロジェクトでは住民組織を中心とした活動がされていましたが、本当の基礎は家庭の中から作らなければいけない、と思いました。

IDEA

家庭内での資金管理能力の底上げを!
折り紙や食事レシピを通じた家計管理プログラム。

現金に名前は書いてないじゃないですか。そこに名前を付けたら、そのお金が何用かが分かりますよね。いわゆる費目分けです。
その名前を分かりやすく付けてあげるために、折り紙で封筒を作って資金を管理してみました。また、貯金の大切さを伝えるために、子どもたちと一緒にコップで貯金箱を作ったり、農家の女性に新しいレシピを紹介して、原価計算をしてみたり。
毎週のように訪問して、「今、何の食材余ってる?」等、積極的にコミュニケーションをとって、段々と自分の活動が信頼されていくプロセスがありました。

CAREER

青年海外協力隊の活動で気がついた
「コーディネーション力」という自分の強み。

「生活改善」って見てのとおり、何か一つで生活が改善される訳ではないですよね。いろいろな人と連携しながら、進めていく必要がある。
自分の一番の強みはコーディネーションする力だったんだと思ったのは、ここで活動をしてからなんです。コーディネーションという視点で今後のキャリアについてもフォーカスをしてみると、日本では気が付かなかった自分の強みって結構あるんですよね。そのことに気づけたことは大きかったです。

SCHEDULE

稲葉さんのパラグアイ生活 一日のスケジュール

  • 06:00

    06:00

    起床・朝食

  • 07:00

    07:00

    イトゥルベ市役所に自転車で出勤

  • 08:30

    08:30

    保健センターで担当者と打ち合わせ

  • 10:00

    10:00

    農村部の学校で学生に環境教育の
    ワークショップ

  • 11:30

    11:30

    家に戻って昼食(自炊)

  • 14:00

    14:00

    農村部の女性グループへ家計管理の
    ワークショップ

  • 17:00

    17:00

    市内のスーパーで買い物をしてから帰宅

  • 18:30

    18:30

    夕食(自炊)

  • 20:00

    20:00

    インターネット等

  • 22:30

    22:30

    就寝

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