ドキドキ ワクワク ジーンの宇和島グローカルプログラム

2024年度3次隊 ヨルダン派遣予定 長岡淑夫さん
実習場所:愛媛県宇和島市 楽校うらしり

グローカルプログラムに参加した理由

JICAから送られてきたメールで初めてグローカルプログラムの存在を知りました。
そこには、北は北海道、南は熊本までの各地域の課題に取り組んでいく要請内容が記載されていました。
興味を持った地域には、担当者の声が記載されており、そこにはこんな事をするから来てほしいということが書いてありました。外国人移住者に日本語を教えるサポートや高齢者の活動を補助するものなどそれぞれの地域の課題に取り組む様々な要請がありました。日本国内で課題に取り組む活動ができるなんて凄いプログラムだ。それも地域を選ぶことができるのも興味をそそるものでした。これまで東京、神奈川県以外の地域に住んだことがない私にとっては、これは参加するべきものだと確信しました。参加しなければ後悔するだろうと思いました。

どんな活動をしたのか

楽校うらしりの除幕式 楽校うらしりの除幕式

私が参加した地域はプログラム、愛媛県宇和島市津島町にある、廃校となった元浦知小学校でした。そこは廃校を地域住民のための交流の場として再利用をしようと取り組んでいました。主に社会福祉協議会の方と地域活性化協議会の方々が携わっていました。そして、地元の食材で総菜やお弁当、パンなどを作られている「工房あすも」も食部門を担う活動をしていました。私たちグローカルプログラムの実習生2名はその方々と活動を共にしながら、自らの活動目標を設定して活動していくというものでした。元浦知小学校の名前も「楽校うらしり」としてグランドオープンイベントで除幕式をする予定でもありました。

楽校うらしりのグランドオープンイベントのポスター 楽校うらしりのグランドオープンイベントのポスター

そのグランドオープンイベントの準備をしながら、楽校うらしりの日常のプログラムに参加して、主催者を補助しながら研修をしていくというものでした。

特に、毎週一回行われる「生き活き教室」の活動は高齢者の方と体操をしたり、歌を唄ったりと直に触れ合いができる機会となりました。会話をしていくうちに高齢者の方々が何を望んでいるのかを少しずつではありましたが知ることができました。そのことが後に、高齢者の方々に映画とあすもの美味しい食事を楽しんでもらおうというコラボイベントに繋がっていきました。生き活き教室に来られる皆さまに笑ってもらおうと、ウクレレ漫談に取り組んだのも新鮮なドキドキ、ワクワク体験となりました。拙い私のウクレレ漫談に笑ってくれた皆さまにはやって良かったとジーンときました。

グランドオープンイベントの準備としては、駐車場の整備や校舎の清掃。餅まき用の餅の袋つめ。地元の写真家の作品の写真展。校内に備蓄されている防災用具の展示。子供のためのワークショップとしてバルーンのおもちゃを用意するなどの活動をしました。オープニングイベントの当日までのスタッフとの共同作業はこれまた貴重な体験となりました。

偶然の出会いから、新たなイベントが生まれた事もありました。それは地元の高校の文化祭を見物に行った際に、生物の展示発表をしている先生とお話しする機会がありました。我々はJICAの研修で来ていることを告げると、海外協力隊について生徒の前で話して下さいと頼まれ、出前授業をすることが出来ました。この授業は自分が協力隊を応募した再確認をすることにもなり、貴重なワクワク、ドキドキ、ジーンな体験となりました。

他にも、たくさん人との出会いがあり、それぞれに貴重な思い出をつくることができました。こんな濃厚な時間を過ごさせてくれたJICAグローカルプログラムに感謝です。