私は、JICA帯広に所属していたJOCAのスタッフにグローカルプログラムに参加するメリットなどを詳しく説明してもらいました。それは、私がグローカルプログラムに参加中にパソコン業務や派遣前の課題に追い込まれて活動が疎かになってしまうことを懸念していたからです。グローカルプログラムの募集が始まる前に芽室町のイベントに参加し、その際に芽室町のグローカル実習生とイベントの手伝いをすることができて活動の内容を少しだけ知る機会がありました。それらを踏まえて、参加せずに任国に派遣される自分と、グローカルプログラムに参加して派遣される自分を客観視しました。
青年海外協力隊として赴任することは自分にとって大きな変化と成長をもたらすことは想像していたが、より自分自身が人として成長できるのはどちらだろうか。派遣先で活動をより楽しめるのはどちらだろうか。語学訓練に入るまで地元で働く経験がこれから派遣先での活動にプラスになるのだろうか。生まれ育った地域以外の日本を知らずに派遣されるのはどうなのだろうか。北海道以外の日本で生活することで新たな出会いを得られて、そこで繋がるご縁があるのではないか。地元ではできない経験ができるのではないか。これらの出会いや経験を得てからの自身の成長度合いをよく考えました。
南部町を選んだ理由は、人と人の繋がりや子どもから高齢者、障がいのある方一人ひとりを大切にする町作りをしている印象を受け、町の人の温かさや優しさを感じたからです。
実習先の鳥取県南部町の高姫集落の方々からは、私たちグローカル実習生が「高姫で楽しい思い出を作ってほしい」という思いが伝わりました。地域の作業を通して自分たちを受け入れてくれて、会うたびに声をかけてくれたり、採れたての野菜をくれたり、軽トラで自転車を積んで家まで送ってくれました。「おかえり」と言ってもらえたことが何より嬉しかったです。私たちを高姫の一員として受け入れてくれた気がしました。
子ども第三の居場所での活動は、不登校の小学生の支援や第三の居場所に来ている子どもたちが充実した時間を過ごし「また来たい」と思える場所を作るための環境設定や子どもの支援でした。南部町のために「こんな活動をしました」それによって「こんな成果を得られました」と目に見える活動ではなかったので子どもたちの為に何ができたのだろうか。私がしたことでどんな心境の変化が現れたのだろうか。結果が目に見えないことで悩みました。でも、子どもたちに「楽しい」と思って過ごしてもらう環境を整えることやより良い支援を考えて行うことは、目の前の子どもたちにとっても、まだ「子ども第三の居場所」を知らない子どもたちにとっても大切なことだと信じて活動しました。
南部町の方々や高姫集落の方々との出会い、活動してきた経験はすべて無駄ではなかったと思います。
ジャンベドラム体験
地域の方のお手伝い(南部町の特産品の味噌にラベルを貼って品出し)