JICA海外協力隊の選考は、書類による「一次選考」と、面接・健康診断(健康診断書)による「二次選考」の二段階。合否を決める際に選考担当者が着目するポイントをご紹介します。
(1)●応募者調書 ●応募用紙 ●職種別試験解答用紙(職種別試験がない職種もあり) ●技術調書
→技術面で要請に対応可能であるかを判定
(2)●語学力証明書
→語学面で活動と生活に支障がないかを判定
(3)●問診票 ●健康診断書
→健康面で活動と生活に支障がないかを判定
ご自身の経験・経歴を正確かつ具体的に記載し、それらから「どんな活動に対応可能なのか」「どんな活動を現地で行いたいのか」「活動に関する強みと弱みは何か」などをご自身の言葉で書き、積極的にアピールしてください。協力隊に関する情報収集を含め、参加に向けた準備をしっかり行っていけば、志望動機も確固たるものとなり、意欲や情熱もさらに高まるものと思われます。
(1)人物面接(約15分/個人面接)
→「応募の動機」「現地で行いたいこと」「経験や経歴から現地でできること」「帰国後の進路への考え」などを質問し、積極性や適応力、協調性など、協力隊としての適正を判定
(2)技術面接(約15分/個人面接、対象外のケースもあり)
→要請内容に関する知識や経験を質問し、技術面で対応可能であるかを判定。職種によっては実技や作品の提示を求める場合も
※人物面接と技術面接を同時に行うなど、面接の時間・形態が異なることもあります。
面接では以下の項目を総合的に判断し、いずれかに比重を置くということはありません。普段の人柄を自然体でアピールし、質問に対してご自身の言葉で説明することが重要です。一次選考の書類の情報も合わせて判断します。
(1)「ボランティア」としての資質があるか(応募の動機、意欲、柔軟性、協調性、異文化への適応力などから判定)
(2)技術や知識、経験が活動可能なレベルか
(3)語学力が活動と生活に支障ないレベルか
応募に関して受ける相談で多い質問は、「職種選び」についてのものです。職種選びで迷ったときは、ご自身の経験・技術を振り返り、しっかり整理したうえで、JICA海外協力隊ウェブサイトの「シゴトを知る/職種選びのヒント」のページをチェックしてみてください。また、「現地で自分に何ができるのか、何がしたいのか」を具体的にイメージすることも大切です。
応募にあたって不安や疑問がある場合、ご自身の中で解決しておくことも大切ですが、ご家族など周りの方が不安や疑問を持っている場合もあります。そうした方々の理解を得るためには、JICA海外協力隊ウェブサイトの「ご家族の方へ」のページなどが参考になるでしょう。
派遣先で力を発揮するために何より大切なのは「健康」。応募を決めたら、日頃から健康に留意し、どのような国・環境でも対応できる体力をつけておきましょう!