【新春特別企画】誌上書き初め大会
〜ASIA〜

中華人民共和国

柴山さんの活動概要:内モンゴル自治区通遼市カールチン区第三中学校に配属され、学生の作文指導や、日本語運用能力向上のための授業に取り組んでいる。

“水到渠成”(シュイダオチューチェン/中国語)
柴山正州さん(日本語教育・2018年度1次隊)

「水が流れると土が削られ、自然と溝が出来上がる」、引いては「勉強すると、自然と徳も備わってくる」「物事は手を加えずとも、時がたてば自然と思い通りになる」という意味の言葉です。

2020年の抱負
2020年の抱負は、「学生がより日本と日本語に触れるような機会をつくる」です。18年8月の赴任から今まで、決して楽しいことばかりではなく、自分の経験値の低さや、技術の無さを痛感する日々でした。だからこそ、残りの任期で自分自身は何ができるのか、今まで以上に考え、行動していかなければならないと感じています。日々の授業のほか、日本語を学んだ経験が学生たちの人生に役立つようなイベントなども行っていきたいです。

“恒者大成”(ヘンジァーダーチェン/中国語)
薛爽(シュエ・シュアン)さん(柴山さんのカウンターパート/配属校の日本語教師)

「がんばり続ける人は、必ず成功する」という意味の言葉です。

2020年の抱負
2020年の抱負は、「大学入学試験で生徒たちに良い成績を取らせる」です。初めて高校3年生の担当となってから、生徒たちと必死にがんばってきましたが、そのうちに自分の先生としての不足点もだんだんとわかるようになりました。まだ経験不足なのです。あと半年で生徒たちが卒業する予定ですから、柴山先生と一緒に、もっといい方法を見つけ、もっとがんばって、生徒たちと一緒に後悔しない学校生活を過ごしたいです。

カンボジア

川俣さんの活動概要:バッタンバン州のサウハー中学校に配属され、体育教育の普及や指導書に沿った授業実践に取り組んでいる。

“一緒に”(チアムオイ/クメール語)
川俣奈緒子さん(体育・2018年度1次隊)

私が活動で大切にしているのは「現地の先生と一緒に」ということなので、この言葉を選びました。

2020年の抱負
2019年は配属先の現状を知ることから始め、今までに行ったことのないウォーミングアップゲームやリズムエクササイズの授業を行いました。同僚とのコミュニケーションばかり大切にしていたので、20年は生徒の名前を覚え、生徒とのコミュニケーションも大切にしていきたいです。また、ウォーミングアップゲームのレベルアップを図るほか、マット運動やカンボジアの伝統的なスポーツも授業に取り入れて、授業の質も上げていきたいです。

“強さ”(クラン/クメール語)
ニュー・コムサットさん(川俣さんのカウンターパート/配属校の体育教師)

「強さ」は人々に良い結果をもたらします。スポーツの世界では、この「強さ」こそが、勝利へと私たちを導いてくれます。

2020年の抱負
私が2020年に実現したいことは3つあります。1つ目は、「体育」という言葉とその概念を生徒たちが理解することです。2つ目は、生徒たちが「体育」を好きになることです。そして3つ目は、生徒たちが「体育」で学んだことを自ら普及し、彼らのみならず、そのコミュニティに所属するすべての住民が「体育」に親しみを持ち、彼らの健康の促進につながることです。

ウズベキスタン

齋藤さんの活動概要:クイリックサービス業高校(職業訓練高校)の美容科に配属され、教員や生徒への技術指導に取り組んでいる。(写真左はは同僚のモヒナ・イリーナ・アレクサンドロフナさん)





“お客さんは友達”(メフモン ドスト ハルク/ウズベク語)
齋藤佳菜子さん(美容師・2018年度3次隊)

配属校の校長先生がよく言う言葉で、私は現地の人に助けられることが本当に多く、日々この言葉を実感します。外国人を差別せず、友達のようにかかわる彼らの姿勢を見習いたいです。

2020年の抱負
この国では独自のヘアセットの技術が発展しており、2019年は私自身も美容師として学ぶことの多い1年でした。最初は戸惑っていた生徒たちも、今は「日本のスタイルを教えて!」と言ってくることが増えました。感性も育ち盛りの生徒たちには、この国の文化を大切にしつつ、さまざまな国の美容に興味を持てるよう、多くのことを教えたいです。20年は口を挟みすぎず、生徒のやりたいことを大切に、一生懸命を全力で応援したいです。










“春分祭”(ナウルーズ/ウズベク語)
アブドゥハキモヴァ・ゴザルさん(齋藤さんの教え子/配属校の生徒)

春に生命の再生を祝う祭りで、「スマラク」という麦芽を甘く煮込んだ食べ物をつくり、皆でひと晩中祝います。2500年続く大切な行事です。

2020年の抱負
2019年は佳菜子から浴衣の着付けや日本のセットなどを習いました。ウズベクのスタイルとは結構違いますが、日本のスタイルも好きです。将来は、25歳までに美容師のマスターになって、女性が美しくなるためにたくさん働きたいです。マスターになったら弟子をとって、自分の持っている技術を伝えていきたいです。そのため、20年は佳菜子からカットやメイクなども習い、卒業後はサロンに弟子入りし、美容師としての修行をがんばります!

インド

渡部さんの活動概要:オディシャ州政府青少年スポーツ局に配属され、選手やコーチへの指導を通じて、州の競泳レベル向上に取り組んでいる。

あいさつの言葉(ナマスカール/オリヤ語)
渡部巧一さん(水泳・2018年度2次隊)

一日の始まりはこの挨拶から。インドに来てから心がけていることで、大切な言葉です。指導している子どもたちにも、挨拶をすることを徹底させています。

2020年の抱負
2019年は練習環境を整えるところから始め、日本代表としての選手経験や長年の指導者経験を生かしながら、練習内容の改善やウエイトトレーニングのメニュー作成などに取り組みました。その結果、全国大会で3人の教え子がメダルを獲得! 順調に活動を進めることができました。20年は環境も整ってきたので、さらなる向上を目指してしっかり練習を行い、大会で良い結果を出して東京五輪に出場できるよう、選手とともにがんばりたいと思います。

“準備する”(プロストゥータ ヘバ/オリヤ語)
プラテャシャ・レイさん(渡部さんの教え子/高校生の水泳選手)

いい結果を出すためには、準備をすることが大事です。次の大会でいい結果を出せるよう、練習をしてしっかり準備をしています。

2020年の抱負
2019年はとてもいい年でした。練習環境の変化、練習に対しての気持ちの変化などもありました。結果としては、全国大会でメダルを獲得することができました。今はとても水泳が楽しいです。20年は、今以上にタイムを上げることができるよう、練習もしっかりやっていき、大会で良い結果を出して東京五輪を狙っていきたいです。また、大学受験もあるので、高校のテストも結果を出せるよう、文武両道でがんばります。

知られざるストーリー