選考を担当しているJ I C A青年海外協力隊事務局課題業務・選考課が、ポイントを紹介します。
応募にあたって記入していただく項目が多いので、少し大変だと思いますが、重要項目ばかりですのでしっかりと記入してください。
応募に必要な各項目を漏れなく、誤りなく記入してください。希望する案件の番号を間違って記入していたりしませんか? また、選択した職種(複数の方は、それぞれ分けて記入)での経験についても詳しく記載して、隊員としてどんなことができそうか、どんなことをしたいのか、を十分にアピールしてください。語学資格については証明書をPDF化したものを提出します。いざ提出の際、違う書類を添付してしまわないように注意してください。
面接ではJICA海外協力隊としての派遣に必要な条件を備えているかどうかについて、人物面、技術面から確認します。
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人物面接と技術面接の2回に分けて行われます。いずれも個人面接です。
人物面接 約15分
意欲・積極性、異文化適応力(柔軟性)、周囲の人との協調性など協力隊員としての適性を判断させていただきます。「応募の動機」「これまでの経歴や経験、それを踏まえて現地でできると考えること」「帰国後の進路への考え」など、さまざまな観点から質問をします。
技術面接 約15分
その募集期に集まった各要請案件の内容に照らして、その技術的な側面に関する対応可能性について質問します。要請されている活動内容、特にご自身で希望とされた要請案件の内容をベースに、その活動に対応するために必要な知識や経験を有しているかについてお伺いします。事前に資料(書類、写真、動画など)の提出を求める職種もあります。
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JICA海外協力隊の活動には、コミュニケーションの基礎となる語学力や健康な心身の状態をはじめ、自発性、思考の柔軟性、協調性、臨機応変な対応力、物事を前向きに捉える力、などが求められます。そのような「基礎力」の強化や、情報収集に加え、「なぜJICA海外協力隊に参加したいのか」「JICA海外協力隊としての2年間を、自分の人生設計のなかでどのような位置づけとしたいのか」などについて、よく考えておくとよいでしょう。
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受験前に相談していなかったために、合格後、所属先やご家族の了解が得られず辞退せざるを得ない方もおられます。事前に所属先やご家族とよくお話をされ、十分な理解を得て気持ちよく送り出していただける環境のもとで応募されることを期待しています。その熱意が、現地での活動にも生きてくるものと思います。
Text=村重真紀