任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理

素朴な甘味の伝統的なスイーツ

テレドウ

From Palau
任地の食生活に彩りを!隊員めし

テレドウの材料(6 ~7 個分)

タロイモ(サツマイモでもよい)
1個(500g程度)
ココナッツロング(※)
100g
ココナッツミルクまたは牛乳、煮沸したお湯
適量

テレドウのレシピ

  1. タロイモの皮をむき5センチ角くらいに切り、鍋でゆでる。スプーンなどで押すと潰れるくらいやわらかくする。目安として沸騰してから6~7分くらい。
  2. ゆで上がったらお湯を捨て、イモを鍋に戻し、すりこぎ棒やお玉の背などでマッシュポテト状につぶす。パサパサしている場合は、ココナッツミルクや牛乳、煮沸したお湯を少しずつ混ぜてまとめやすくさせる。
  3. つぶしたイモにココナッツロングを混ぜる。量は2つかみ程度を目安に、味見をしながら好みの甘さになるように調節する。
  4. ラップを敷いて、その上に直径3センチ・長さ15センチくらいの大きさになるようにイモをのせ、ラップごと丸めて手でにぎりながら形を整える。ラップをはがして完成。

※ココナッツロング…ココナッツの果実を細長く削って乾燥させたもの。パラオでは生のココナッツを削って使う。日本ではお菓子の材料として売られている。

キュウリのツケモノの材料(1人分)

キュウリ
1本
豆板醤(トウバンジャン)
小さじ1/2~1
チキンスープの素
小さじ1/2
すりごま
小さじ1
にんにくすりおろし
小さじ1/2
ごま油
大さじ1

キュウリのツケモノのレシピ

  1. キュウリを少しずつ回転させながら、瓶やすりこぎ棒、包丁の持ち手などでたたく。縦に割れるので、割れたら食べやすい大きさに手でちぎる。上下のヘタの部分は捨てる。
  2. ①をボールなどに入れ、の調味料と和えて完成。
パラオでは写真のような専用の道具で生のココナッツを細かく削って売っている。現地のテレドウはこれを混ぜて作る
タロイモにはいろいろな色があり、現地のテレドウは黄色いタロイモ(パラオ語で「ブラク」と言う)で作られている

料理について

タロイモはパラオの主食であり、食物繊維やビタミン豊富な栄養価の高い食物です。イモ類がよく育つのは南の島の恩恵ですね。テレドウは私のホームステイ先のホストマザーがよく作ります。キュウリもツケモノもパラオ語になった日本語で、キュウリのツケモノはイベントや冠婚葬祭でよく出てきます。日本製のキムチの素と和えることが多いのですが、他の国でも作れるよう、豆板醤などでアレンジしてみました。包丁で切らずにたたくことがコツです。

徳永 達己さん
伊藤 洋美さん

ボツワナ/デザイン/2014年度1次隊、
パラオ/デザイン/2017年度9次隊・東京都出身

大学を卒業後、広告制作会社でグラフィックデザイナーとして約9年間勤務。グラフィックデザインでも途上国に貢献できることを知り、協力隊に参加。ボツワナで展示や広報関係の活動を行った。パラオでは国際珊瑚礁センターに派遣され、生態系の展示デザインなどに携わった。任期終了後、同センター長に誘われて正規スタッフとなり、現在、パラオ在住。


レシピ・写真提供=伊藤洋美さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)