織物やアクセサリーの製販について知識ゼロながら、協力隊からの帰国後に日本でキルギス雑貨の販売にチャレンジした緒方さん。現地に足を運んで職人との交渉を重ね、独自に立ち上げたブランドが、キルギス伝統の文様を意味する言葉にちなんだ「ОЙМО(オイモ)」だ。緒方さん自身はキルギスに拠点を移しているが、派遣国への協力を続けたいと望むキルギスOVらによる助けもあり、ECサイトでの販売やイベント出展など国内での運営・展開を続けている。最近は、キルギスで現地スタディツアーを企画したりと、取り組みの幅を広げている。
ОЙМОのホームページへ▼
https://www.oimojp.com/
過去のクロスロードでの緒方さんの記事はコチラ▼
(クロスロード2023年10月号/PDF版の4ページに掲載)
https://www.jica.go.jp/volunteer/outline/publication/pamphlet/crossroad/202310/index.html
隊員時代から布の端切れでリユース製品を作ることに取り組んできた田賀さんは、帰国後も活動を発展させて、セネガルのプリント布による衣類・雑貨を現地で作製して日本で販売する事業を立ち上げた。地元の岡山県を拠点に各地のポップアップストアなどへの出展を行うほか、客にオンラインで布地や型を選んでもらい、現地でオーダーメイドの服を仕立てるというサービスも行っている。
Jam tunのホームページへ▼
https://jamtun.com/
過去のクロスロードでの田賀さんの記事はコチラ▼
(クロスロード2023年4月号/PDF版36ページに掲載)
https://www.jica.go.jp/volunteer/outline/publication/pamphlet/crossroad/202304/index.html
静岡県掛川市でキウイ農園を営む平野さんが掲げる「人の楽しむ畑」というコンセプトは、ザンビアの人々と農地の関わりを見て得た発想だ。単なる観光農園ではなく、畑でのバーベキューやキャンプ、茶摘みやキウイ収穫などの各種体験から得た有機資源を農業に活用する地球に優しい循環型農業を行い、自治体らと組んで県外から掛川市へ修学旅行を誘致するなど地域を巻き込んだ活性化にも注力。80種類以上のキウイを栽培しており、季節ごとに常時2、3種類が食べられるほか、オンラインでの通販にも対応している。
キウイフルーツカントリーJapanのホームページへ▼
https://kiwicountry.jp/
過去のクロスロードでの平野さんの記事はコチラ▼
(クロスロード2024年1月号)
https://www.jica.go.jp/volunteer/outline/publication/pamphlet/crossroad/202401/pickup_01_30/
Text = 飯渕一樹(本誌) 写真提供=緒方美鈴さん、田賀朋子さん、平野耕志さん