任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理

シンプルな中にもうま味あふれる肉料理

セスワ

From Republic of Botswana 任地の食生活に彩りを!隊員めし
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セスワの材料(1~2人分)

牛赤身肉のブロック
500g
 (現地では骨つき肉を使う。部位はモモや肩ロースなどの赤身が最適)
小さじ2杯
こしょう(なしでもおいしい)
小さじ1/2杯

セスワのレシピ

  1. 牛肉を5~8cm 角くらいに大ざっぱに切る。
  2. 鍋に牛肉が浸るくらいの水を入れてゆでる。沸騰した後は弱火にする。出てきたアクは取り除くとよいが、あまり神経質にならなくてもよい。
  3. 湯が蒸発して半分くらいに減ったら、塩・こしょうを加える(塩だけでもよい)。
  4. 2時間くらい煮込んで、湯の量がほとんどなくなり、肉をつつくとほぐれるくらい柔らかくなったら火を止める。
  5. 湯が残っていたら捨て、木べらなどで肉をつついて細い繊維状にほぐして完成。
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独立記念日のイベントで現地の人に教わりながらセスワを作る井上さん。「この時は牛を1頭さばいていろいろな料理に使っていました」
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ボツワナは牛の牧畜が盛んで、放牧されて育った牛はヘルシーでうま味が豊か。スーパーでも牛肉は手頃な価格で売られている
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イベントの食事はバイキング形式で、ボツワナのさまざまな料理が味わえる

料理について

セスワは結婚式や独立記念日に作られるボツワナの代表的な料理です。大きなイベントでは、解体した牛のさまざまな部位を柔らかくするために大きなポットを焚火にかけて煮込みます。一説によると高齢者も食べやすいようにほぐすと聞いたことがありますが、このほぐす作業は肉の量が多いと、けっこう力仕事です。シンプルな味つけで、牛肉のおいしさが際立っていて、現地ではトウモロコシの粉を練ったパパや、ソルガム粉から作るボホベを主食として、葉物野菜の塩ゆでやキャベツのコールスローなどをつけ合わせに添えます。

井上日南子さん
井上日南子さん

ボツワナ/コミュニティ開発/2023年度4次隊・京都府出身

大学卒業後、人材サービス企業で採用コンサルタントなどを担当。小学生の時に旅行でタイを訪れた際、山岳少数民族の暮らしに触れて国際貢献に興味を抱いたことが協力隊参加のきっかけ。ボツワナでは住民の現金収入向上や生活改善を目指し、小規模ビジネス支援を中心に活動している。将来の夢はゲストハウスのオーナーになり、多文化交流や地域活性化に寄与すること。



レシピ・写真提供=井上日南子さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)