
シンプルな中にもうま味あふれる肉料理
セスワは結婚式や独立記念日に作られるボツワナの代表的な料理です。大きなイベントでは、解体した牛のさまざまな部位を柔らかくするために大きなポットを焚火にかけて煮込みます。一説によると高齢者も食べやすいようにほぐすと聞いたことがありますが、このほぐす作業は肉の量が多いと、けっこう力仕事です。シンプルな味つけで、牛肉のおいしさが際立っていて、現地ではトウモロコシの粉を練ったパパや、ソルガム粉から作るボホベを主食として、葉物野菜の塩ゆでやキャベツのコールスローなどをつけ合わせに添えます。
ボツワナ/コミュニティ開発/2023年度4次隊・京都府出身
大学卒業後、人材サービス企業で採用コンサルタントなどを担当。小学生の時に旅行でタイを訪れた際、山岳少数民族の暮らしに触れて国際貢献に興味を抱いたことが協力隊参加のきっかけ。ボツワナでは住民の現金収入向上や生活改善を目指し、小規模ビジネス支援を中心に活動している。将来の夢はゲストハウスのオーナーになり、多文化交流や地域活性化に寄与すること。
レシピ・写真提供=井上日南子さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)