岡本あずみさん
岡本あずみさん

ペルー/環境教育・京都府出身
訓練言語:スペイン語

大和一輝さん
大和一輝さん

ソロモン/小学校教育・千葉県出身
訓練言語:英語

訓練言語はどのくらい上達しましたか?

大和さん入所した当初に比べ、躊躇することなく話せるレベルまで語学力を向上させることができました。特に地元や派遣国を紹介するプレゼン、小学校での活動を想定した模擬授業など、実践的なトレーニングが大きな力になりました。先生からは、「語学で大切なことは、間違いを恐れず、学びを楽しむこと」とアドバイスをいただき、その言葉を胸に学習に励みました。

岡本さん訓練を通して、簡単な日常会話や自己紹介、一般的な会話の聞き取りなどができるようになりました。授業外でも同期の訓練生との会話練習をはじめ、苦手箇所を分析したり、隙間時間を見つけてはノートを見返すなどの努力をしました。特に、①「分からないこと」を放置しない、②習った文法や単語をすぐに実践使用して話す、ということを意識していました。

隊員としての知識で身についたことは?

大和さん必修講座で犯罪対策や感染症予防の知識を学んだほか、訓練生が自主的に開催する30以上の講座を通じて、新しい視点やスキルを得ることができました。食事や入浴時間などには仲間と熱く対話することも多く、協力隊のあり方や自分の生き方を考え直す機会になりました。

岡本さん講座やほかの訓練生との対話を通して、自分を俯瞰して見る力がついたと感じています。エネルギッシュで多様な人々と、異文化や自分自身との向き合い方を考える日々を過ごし、多くのことを学びました。他の人を見て劣等感を抱くのではなく、自分ができることを考え、行動することが大切だと考えるようになりました。

訓練所に持っていくと良いものは?

大和さん課業以外の時間では、音楽やスポーツを通じた交流が盛んに行われていました。そのため、楽器やスポーツの道具、自分の趣味や特技を生かせるものを持参することをおすすめします。年齢や立場に関係なく共有できるものがあると、訓練所での生活がより充実するはずです!

岡本さんマッサージボールです。勉強や講座で疲れが溜まる日もあるから、コリをほぐすと疲れが取れ、睡眠の質もUP! 訓練生の友人に貸したところ、気に入って購入していました(笑)。そのほかクリアファイル、エコのための水筒など。また、気分転換に自分の趣味のグッズも持参するとよいと思います。

訓練生の1日のスケジュール

基本的な1日のスケジュールは、1~5時限目までが語学授業、6・7時限目が各種講座になっている。入浴は6:00 ~8:15(シャワーのみ)と17:00 ~22:20に自由に入れる。外出は講座終了後と休日に可能。週末にも課業がある場合があるが、訓練に影響を及ぼさない範囲で外泊も可能。

平日のスケジュール例

5:30身辺整理(共有部分での自習、屋外での運動可)
7:10朝食・居室清掃など
8:15朝の会(連絡事項の伝達)
8:451~3時限目(語学授業)
11:40昼食
13:004~5時限目(語学授業)
6~7時限目(語学自習、各種講座)
17:00班別ミーティング・夕食
21:00帰所門限
23:00消灯

訓練生による自主講座も活発!

訓練所では17:00以降は班別ミーティングや夕食の時間だが、余った時間で訓練生による自主講座も盛んに行われている。内容は協力隊の活動を想定したプレゼンテーションなどの練習や、訓練生がこれまでに培ってきた知識や経験の共有のほか、派遣国での生活などに役立つヨガや書道など。

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敷地内のグラウンドやテニスコートでは、スポーツ系職種の訓練生が練習したり、自主企画による運動会が行われることもある

Text=阿部純一(本誌)   写真提供=取材にご協力いただいた各位