
部首に注目するアクティビティ
「漢字リレー」をやってみよう!
1月号の「漢字デザイン」に続き、今回は「漢字リレー」を紹介します。部首に注目して、漢字の分類や成り立ちについて興味を持ってもらうことが目的です。漢字デザインと漢字リレーを組み合わせると、ほとんどの生徒が漢字の意味を覚えてくれました。漢字学習を通じて、グループで話し合ったり、想像力を発揮してほしかったため、まずは漢字の意味からどう分類するか皆で相談してもらいました。
1月号の「漢字デザイン」に続き、今回は「漢字リレー」を紹介します。部首に注目して、漢字の分類や成り立ちについて興味を持ってもらうことが目的です。漢字デザインと漢字リレーを組み合わせると、ほとんどの生徒が漢字の意味を覚えてくれました。漢字学習を通じて、グループで話し合ったり、想像力を発揮してほしかったため、まずは漢字の意味からどう分類するか皆で相談してもらいました。
タイ/日本語教育/2021年度1次隊・鹿児島県出身
大学生時代に読んだ辺見 庸氏のルポルタージュを通じて途上国に関心を持ち、バックパッカーとして各国を旅した。卒業後は金融系の企業に勤務した後、海外の人々と関わりたいと日本語教師に転職し、約4年の経験を積んだ上で協力隊に参加。タイの中高生に日本語を教えた。帰国後は空港関係の企業で外国人従業員に日本語を教えている。
表に漢字1文字、裏に読み方と例文を書いたカードを用意する。部首について教えるため、6~7種類の部首を取り上げ、その部首を使った漢字を交じえた40~50枚ほどの漢字カードを1セットとする。生徒5人程度のグループで取り組んでもらうために、グループの数だけ用意する。
授業では、生徒たちでいくつかのグループをつくる。「どんな分け方でもいいから、漢字を分類ごとにまとめてみましょう」と伝え、グループ内で話し合いながら、自由な発想で分類してもらう。
次は教師が部首の概念を教える。例えば「木」偏だったら、できればイラストを交えて、そこから漢字が形作られたことなどを説明した後、生徒に部首が同じ漢字ごとに再度、分類してもらう。
グループごとに1列に並び、少し離れた位置にあるテーブルに漢字カードを置く。教師は部首となる漢字カード(例:木)を見せ、先頭の生徒はテーブルの漢字カードからその部首を持つ漢字(例:林)を探し出して教師に見せ、合っていれば次の生徒にバトンタッチ。制限時間で区切り、時間内に一番多くの漢字カードをゲットしたグループの勝ち!
Text=阿部純一(本誌) 写真提供=安田華子さん