任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・ルワンダ

ピーナッツのコクがおいしい家庭料理

イビジュンバ

From Rwanda 任地の食生活に彩りを!隊員めし
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イビジュンバの材料(2人分)

サツマイモ
4本
トマト
3個
タマネギ
1/2個
サツマイモ
4本
粉状のピーナッツ(※1)
大さじ3程度
ニンニク
1かけ
コンソメキューブ
1個
適量

※1 粉状のピーナッツ…ルワンダでは生のピーナッツを製粉したものを売っているのですが、代用として、乾燥のピーナッツパウダー、ピーナッツを細かくたたきつぶしたもの、バターピーナッツを水に浸してやわらかくしてミキサーで粉々にしたものでも変わりなく作れます。

イビジュンバのレシピ

  1. サツマイモの皮を包丁でむいて、一口大に切る。
  2. トマトは小さめのざく切り、タマネギはくし切り、ニンニクはみじん切りにする。
  3. ①のサツマイモを鍋に入れ、サツマイモの半分くらいの水を入れてふたをし、ふかす。竹ぐしなどを刺してみて、中までやわらかくなったら火を止めて皿に移す。
  4. 別の鍋かフライパンでニンニクとタマネギを炒める。
  5. タマネギがしんなりしたらトマトを入れて、トマトを潰しながら、トマトから出た水分で煮込む。
  6. トマトの形が崩れてきたら粉状のピーナッツを入れる(※2)。ピーナッツを入れると水を吸うので、水分が足りないようなら水を足し、とろみのあるソース状にする。
  7. コンソメキューブを入れ、最後に塩で味を調整してソースの完成。サツマイモにかけていただく。

  8. ※2 粉状のピーナッツの分量…水分にとろみが出るくらいを目安に入れる。少なめであっさり味に、多く入れるとコクが強くなるため、好みの濃さになるように入れる。
任地の食生活に彩りを!隊員めし
前田さんがルワンダでよく食べていた「ブロシェット」と呼ばれるヤギ肉のくし焼き
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任地のコーヒー農家からより良い栽培方法を学びつつ、その方法を他の農家にも共有していく活動をした前田さん

料理について

料理名の「イビジュンバ」というのはルワンダ語でサツマイモの意味です。キャッサバ、米と並ぶ主食の一つとして、ルワンダではサツマイモがよく食べられています。この料理はサツマイモの甘味と落花生のコクが良い感じにマッチしていて、とてもおいしいです。ソースの部分は万能で、サツマイモをジャガイモにしてもよいし、私はよくパスタにかけて食べていました。ちなみに落花生の粉はたくさん入れるのが好きです。

前田尋貴さん
前田尋貴さん

ルワンダ/コミュニティ開発/2019年度3次隊・福島県出身

訓練所がある二本松市の隣、松川町で大学生時代を過ごした。在学中にルワンダを支援するNPO法人に関わる中で協力隊活動に興味を抱き、二本松訓練所のイベントなどに参加。卒業後、金融機関に約3年間勤務した後、ルワンダにコミュニティ開発隊員として赴任し、コーヒー農家を支援した。帰国後は沖縄県のコーヒー園に就職し、生産や収穫体験などに携わる。同時に大学院で農学を研究し、沖縄のコーヒー生産量の拡大を目指している。



レシピ・写真提供=前田尋貴さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)