望月賢人さん
望月賢人さん

コミュニティ開発/
2023年度3次隊・静岡県出身

暮らしている市、町、村

600以上の島から成るミルンベイ州の州都アロタウはクイーン・エリザベス号の寄港地にもなっているにぎやかな港町なので多種多様な人々が行き交い、話されている言語の数も50近く!それぞれの民族がルーツに誇りを持って暮らしています。周辺の離島の美しさもまた格別で、旧日本軍にゆかりのあるサマライ島で9月に桜が咲いていたのには感動しました。

派遣国生活
毎年11月に開催される「ケヌ&クンドゥーフェスティバル」というカヌーと踊りの祭り
派遣国生活
陸にはアブラヤシ農園、海にはサンゴ礁が広がるアロタウ
派遣国生活
「子どもの権利条約」について学ぶワークショップ。すべての子どもたちが持つ権利について理解してもらうことも大切な取り組みの一つ

活動の様子

アロタウのコミュニティ開発局の市民相談課に配属されて活動しています。システムエンジニアの経験を生かし、児童虐待やジェンダーによる暴力、貧困など市民から受けた相談をデータベース化して部署内で共有できるようにしました。すると、そのデータを活用する新しい提案が同僚たちから次々出るようになり、非常にやりがいを感じます。市民に真剣に向き合う彼らの姿に日々刺激を受けています。

食べ物

マーケットでは、野菜や果物が安く豊富に売られています。海に囲まれているのに現地の人は魚にはあまり興味がないようで、何の魚か聞いてもよくわかっておらず、単に大きさで値段が決められているのが驚きでした。スーパーもあり、しょうゆやめんつゆなど基本的には何でもそろいます。

派遣国生活
小麦粉とココナッツクリームをこねて丸め、ココナッツオイルで揚げた「モナ」。ほのかに甘く、もちもちでおいしい
派遣国生活
鶏肉や野菜にココナッツミルクを加えて焼き石で蒸した「アイギル」と呼ばれる料理(写真奥)。米もよく食べられている
派遣国生活
奥がキッチン。クーラーはないので天井のシーリングファンが大活躍

住まい

同期隊員と一軒家をシェアしていて、バス・トイレ、キッチン、リビングは共用。キッチンには冷蔵庫と4口のガスコンロがあり、自炊もしやすいです。活動時間が違うのでそれぞれ自由に生活しているのですが、いざという時は助け合えるのが心強いです。太陽熱温水器を利用して給湯しているため、雨が続くと温水がたまらず冷水シャワーになることも。電気は、日中の7時から18時までは計画停電で止まっています。クーラーがなくて夜でも少し暑いのですが、マラリア予防のため寝る時は蚊帳が必須です。


写真提供=望月賢人さん Text=海原美帆