望月賢人さん
小島千明さん

体育/2023年度2次隊・新潟県出身

活動の様子

ジブチの首都ジブチ市の公立高校で週1回、特別支援学校で週2回体育の授業を担当しています。ジブチでは男女別に体育を行っていて、去年は男子、今年は女子を受け持っています 。今はハンドボールと走り幅跳びを教えていますが、運動場がないなどの理由で体育の授業を経験してこなかった生徒も多く運動能力はさまざまです。残りの任期でもう一人の体育隊員と協力して運動会を開催し、目標に向けて皆で協力する体験をしてほしいと思っています。

派遣国生活
特別支援学校の生徒たち。「休み時間に私が校庭に出ると、皆、一緒に運動しようと集まって来てくれます」
派遣国生活
体育用の道具が少ない状況の中、生徒たちが退屈せず、楽しみながら受けられるよう、工夫しながら授業を進めている

暮らしている市、町、村

とにかく暑いというのが第一印象 。一番暑い7月は日中の気温が40℃以上になり、現地の人たちもあまり外に出ません。私はジブチ市の中心に住んでいて、辺りはとても賑やかです。人々は皆陽気で、見知らぬ人でもよく話しかけてきます。多くの人が利用するバスステーションの周りには飲食店やブティック、商店が集まっています。自衛隊の拠点があるためか、簡単な挨拶程度の日本語が話せる人も多く、ブティックの前を歩くと、「サイヤスネ!」と呼びかけられるのには驚きました。

派遣国生活
フランス植民地時代の建築物も多く残るジブチ市の中心部
派遣国生活
美しい遠浅の海も魅力。現地に来てから始めたカヤックから見る夕陽は格別

食べ物

「ハミール」という揚げパンのような食べ物が好物です。現地の人は辛いソースをつけますが、私はそのままがよく、甘すぎない素朴な味が気に入っています。ジブチの友人の家でもよく食事をいただいています。ラマダン期間に生きたヤギを用意し、ラマダン明けと共にさばいてご馳走を作るため、その日の朝、訪れたら玄関にヤギの頭が置いてあり、びっくりしたことも。漁港があって、朝早くに行くと新鮮な魚が手に入るのも嬉しいです。隊員同士でパーティーした時にカツオを刺身で食べたところ、日本の刺身に負けない味でした。

派遣国生活
首都の中心地なだけにレストランの種類が豊富。写真はエチオピアレストランで提供されたさまざまなソースをつけて食べる「インジェラ」という料理
派遣国生活
スーパーでは日本の調味料を含めていろいろなものが手に入るが、食料自給率が低いジブチでは果物や野菜はほとんどが輸入品で値段も高め
派遣国生活
住まいは写真のリビングの他、寝室、キッチン、シャワールームがある。「棚の上にはカヤックの大会で優勝した時のトロフィーや、柔道などのスポーツで獲得したメダルを飾っています。今後も増やしていけるようジブチの人たちと切磋琢磨して頑張ります!」

住まい

アパートに私を含めて同期隊員3人が入居しています。住まいは快適ですが、水道の水に海水が混ざっているため、蛇口をひねると塩水が出てくるのが難点で、シャワーを浴びても泡立ちが悪く、少しベタベタします。また、ジブチは砂埃が多く、洗濯機を回すと水が茶色くなるし、外に干すと砂まみれになるため室内に干していますが、ジブチは湿度が高いものの気温も高いため、すぐに乾きます。


写真提供=小島千明さん Text=海原美帆