任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・キルギス

肉と野菜がバランスよく取れる料理

ガンファン

From Kyrgyz 任地の食生活に彩りを!隊員めし
任地の食生活に彩りを!隊員めし

ガンファンの材料(2人分)

1合(約150g)
牛肉か羊肉
100g
 (部位はどこでもよいが、できるだけやわらかい部分がよい)
ピーマン
1個
ニンジン
1/4本
タマネギ
中玉1/4個
ニンニク
1かけ
セロリ
1/4本
ハクサイもしくはダイコン、キャベツなど
60g
 (手に入る野菜ならばなんでもよい)
トマトペースト
30g
小さじ3/4
コショウ
少々
クミン(あればホールがよい)
1つまみ
400ml
適量

ガンファンのレシピ

  1. 米をといで、米1合に対し水180ml、油を小さじ1と塩を1つまみ(いずれも分量外)入れて炊く。
  2. 材料を切る。肉は薄い一口大、ピーマン、ハクサイは一口大、ニンジンは薄いいちょう切り、ニンニク、セロリ、タマネギは薄切りにする。
  3. 鍋かフライパンを火にかけて温め、油を引いて肉を炒める。火加減は焦げない程度の強火がよい。肉に火が通ったら、クミンをひとつまみ入れ、1分くらい炒めて香りを出す。
  4. ③に野菜を追加していく。まずはタマネギを軽く炒め、次にニンニク、ニンジン、セロリ、ハクサイなどの順に、混ぜながら加えていく。
  5. 全体がしんなりしてきたら、トマトペーストと塩、コショウを入れ軽く混ぜる。そこに水400mlとピーマンを入れ、煮立ったら弱火にして10分ほど煮込む。
  6. 最後に味見して、塩で味を調えたら完成。ご飯と一緒に皿に盛りつける。
任地の食生活に彩りを!隊員めし
牛や羊、馬などの肉を塩ゆでし、麺類と共に食べるキルギスの伝統的な遊牧民食を野外で作っている様子
任地の食生活に彩りを!隊員めし
酒庭さんは職業訓練校の調理コースで日本食を含めさまざまな料理の指導を行った

料理について

ガンファンは肉と野菜、ご飯がバランスよく取れて、それぞれのうま味が味わえ、しかも簡単なので、ぜひ隊員の皆さんにも食べてほしいと思います。キルギスをはじめ中央アジアで広く知られているポピュラーな料理で、中国に住んでいたウイグル人が中央アジアにもたらした料理という説があります。キルギスにはそうした中国ルーツの料理のほか、キルギスの遊牧民族ルーツの料理、旧ソ連時代から伝わるロシア系料理、アラブ系料理が混在していて、バリエーション豊かなところが魅力です。

酒庭伊織さん
酒庭伊織さん

キルギス/料理/2015年度2次隊・神奈川県出身

調理師の専門学校を卒業し、イタリアンレストランで約8年間の経験を積む。2015年に協力隊に参加し、料理隊員としてキルギスの職業訓練校で活動。帰国後も調理師として働きながら、キルギス料理をテーマとしたイベントを開催するなど、キルギスを広く紹介する活動を行った。23年からはかつての任地、カラコル市のゲストハウスで調理師として働いている。



レシピ・写真提供=酒庭伊織さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)