神谷大輝さん
神谷大輝さん

小学校教育/2024年度2次隊・
三重県出身

派遣国生活
ブラスバンドの指導。授業時間やイスラム教の礼拝の時間を避け、部活動は夜8時から9時にかけて行われる

活動の様子

モルディブ南方に位置するフォナドゥ島が任地で、配属先はラーム環礁教育センターという公立学校です。要請はブラスバンドの指導と体育の授業改善で、日本で司書補の資格を持っていたため図書館業務の補助なども任されています。ブラスバンドは授業ではなく部活動で、小学4年生から中学2年生まで35名の部員がいて、この数カ月で目覚ましい上達を見せてくれました。毎日熱心に練習している生徒たちの姿に頭が下がると共に、今後の成長が楽しみです。

暮らしている市、町、村

フォナドゥ島は徒歩で一周できてしまう広さです。首都マレと比べてのんびりした雰囲気で、砂浜や道が白っぽいせいか照り返しが強いため、外出時には帽子やサングラスが必須です。日本人は珍しがられますが、公用語のディベヒ語で挨拶すると皆ニコッと笑って返事をしてくれます。この辺りの海はとてもきれいなものの海藻が多くて泳ぐのには向かず、海水浴ならば他の島のほうが適しています。

派遣国生活
フォナドゥ島の海岸
派遣国生活
近所の町並み。「とにかく暑い!と日々感じていますが、のんびりした雰囲気で良いところです」
派遣国生活
大家宅で出てきたリハ。大家さんとその家族らと食事を共にすることもあるが、「それぞれ好きな時間に来て食べることが多いです」

食べ物

基本的には大家さんが作ってくれたものを食べていて、自炊はしていません。よく出てくるのは「リハ」というモルディブ式のカレー。マスリハ(魚カレー)やツナの炒めご飯などの魚を使った料理が多くてとてもおいしいです。なぜか魚市場を見かけず、どこで魚を調達しているのか不思議に思っています。学校で行われたラマダンの前夜祭で、皆が持ち寄った料理や、栄養価の高いデーツを初めて食べたことが良い思い出になっています。

派遣国生活
家の庭先。洗濯機が庭に置いてあり、洗ったものは庭で干している
派遣国生活
ゲストハウス内の神谷さんの寝室。デング熱予防のために蚊帳は必須

住まい

家は配属先の目の前にあって、敷地内に私の住むゲストハウスと大家さんの家が別々にあります。寝室とリビングにはエアコンもあり快適に暮らせていて、お湯が出ないのだけはちょっと不便です。キッチンもあるので近々自炊にも挑戦予定。海が近いせいか、敷地内にはヤドカリや大きなトカゲなどの珍客も現れて、南国らしさを実感しています。


写真提供=神谷大輝さん Text=海原美帆