任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・マラウイ

特別な日に食べるマラウイ流チキンシチュー

ニャマ・ヤ・ンクーク

From Malawi 任地の食生活に彩りを!隊員めし
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ニャマ・ヤ・ンクークの材料(2人分)

鶏肉(部位はどこでもよい)
500g
トマト
3個
タマネギ
1個
大さじ1
200ml

ニャマ・ヤ・ンクークのレシピ

  1. 材料を切る。鶏肉は一口大、タマネギは薄切り、トマトは小さめの角切りにする。
  2. 鍋に鶏肉と浸るくらいの水と塩をひとつまみ入れて鶏肉に火が通る程度にゆでてざるに上げる。
  3. ②の鶏肉が浸るくらいの油(目安として200ml程度)と鶏肉を鍋かフライパンに入れる。中火で時々上下を返しながら肉全体が茶色くなるまで揚げる(目安として5~6分程度)。
  4. ③の鶏肉の鍋もしくはフライパンの油は捨てずに、軽く炒めたタマネギとトマト、塩を入れて煮込む。弱火で10分くらい煮込んだら出来上がり。
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配属先の同僚の結婚式でマラウイの伝統的な布“チテンジ”を身にまとった西村さん
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マラウイは野生生物の宝庫。写真はリウォンデ国立公園のカバ

料理について

ニャマ・ヤ・ンクークは結婚式などパーティーの時によく食べられる料理です。現地では鶏を何羽かさばいて頭から足の先まですべての部位を使い、特につま先は人気で取り合いになります。特徴は油が多いことと塩味が強いことで、油で煮るシチューといったイメージです。一見シンプルな料理ですが、鶏のうま味と、タマネギの甘さ、トマトの酸味がまろやかなソースに溶け合い、ご飯にも合うので、ぜひ試してください。

西村亜希子さん
西村亜希子さん

マラウイ/薬剤師/2019年度3次隊・大阪府出身

薬科大学を卒業して企業や薬局勤務を経た後、1年間イギリスに語学留学。その後、急性期の総合病院に病院薬剤師として16年間勤めた。小学校の授業でアフリカの難民について教わり衝撃を受けたことと、薬剤師として東日本大震災の医療チームで活動したことが協力隊参加を志したきっかけ。マラウイからの帰国後はJICA国際緊急援助隊事務局に1年ほど勤め、現在は赤十字病院で働いている。



レシピ・写真提供=西村亜希子さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)