任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・セネガル

現地の人たちの味覚に合わせて作った

親子丼のセネガル風

From Senegal 任地の食生活に彩りを!隊員めし
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親子丼のセネガル風の材料(2人分)

鶏肉(部位はどこでもよい)
200g
タマネギ
1個
2~3個
干しシイタケ
3~4個
150g
水(だし汁用)
200ml
しょうゆ
大さじ2
小さじ1と1/2
砂糖
小さじ1と1/2
粉唐辛子
適量

親子丼のセネガル風のレシピ

  1. だしを取る。ボウルなどに干しシイタケを入れ、水200mlに15分ほど浸してシイタケが戻ったら取り出し、できただし汁と分けておく。
  2. “湯取り法”で米をゆでる。鍋かフライパンにたっぷりの水(分量外)と塩1つまみを入れ沸かす(水の量は米が躍る程度)。沸騰したら米を入れ再び煮立ったら弱火でゆでる(目安として15~18分程度)。少し食べてみて芯がなくなっていたら鍋を傾けて余分な湯を捨て、強火で2、3分ほど加熱して水分を飛ばす。
  3. 具材を準備する。鶏肉は一口大、タマネギと戻したシイタケは薄切りにする。卵は溶きほぐしておく。
  4. 鍋かフライパンにシイタケで取っただし汁(シイタケが吸った残りはおよそ170ml程度になる)と、しょうゆ大さじ2、塩と砂糖それぞれ小さじ1と1/2を入れて煮立たせ、鶏肉、タマネギ、シイタケを入れて中火で煮る(目安として5分)。
  5. 鶏肉に火が通ったら、溶き卵を回し入れ、卵にもしっかり火を通す。
  6. 皿にご飯を盛り、⑤を煮汁ごとのせ、粉唐辛子をかけて出来上がり。
任地の食生活に彩りを!隊員めし
玉山さんはセネガルの教員養成校で図画工作や算数の授業を支援した
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玉山さんが作った親子丼を食べる管理人家族

料理について

配属先の小学校の管理人家族と交流していて、よくお昼ご飯をいただいていたのですが、ある日「日本ではどんなものを食べるの?」と聞かれ、「ご飯と一緒に食べる鶏肉が入ったオムレツがあるよ」と答えたことがあり、実際に味わってもらおうと作りました。味つけは濃い目で唐辛子の辛味を足し、卵にしっかり火を通すなど、その国の味や調理方法に近づけると現地の人が食べやすくなります。管理人家族はおいしそうに食べてくれ、特に子どもたちが喜んでいました。

玉山景子さん
玉山景子さん

モロッコ/小学校教諭/2012年度3次隊、セネガル/小学校教育/2018年度1次隊・青森県出身

大学で小学校教育を専攻し、卒業後は小学校の教員として勤務。協力隊に参加し、モロッコの小学校を巡回して体育、図工の指導を行った。セネガルへの派遣では、教員養成校で主に学生の指導に当たった。帰国後は小学校の教壇に立ちながら、大学の芸術学部で食文化デザインについて学んでいる。



レシピ・写真提供=玉山景子さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)