任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・ボリビア

ボリビア東部発祥で広く愛される伝統料理

マハオ

From Bolivia 任地の食生活に彩りを!隊員めし
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マハオの材料(2人分)

牛肉か鶏肉
150g
180㎖(1合)
トマト
1個
ピーマン
1個
赤ピーマン
1個
ニンニク
1かけ
パプリカパウダー
小さじ1
 (ターメリック、サフランでもよい)
クミンパウダー
小さじ1
小さじ1
こしょう
適量
大さじ2
1ℓ

マハオのレシピ

  1. 鍋に水1ℓを入れ、そこに肉とニンニク、塩小さじ1/2を入れ強火にかける。沸騰したら弱火にして、20分ほど煮て肉を取り出し、粗熱が取れてから手で細く裂いておく。煮汁は後で使うため捨てない。
  2. ①を煮ている間に材料を切っておく。トマトとピーマン、赤ピーマンを1cm程度の角切りにする。
  3. フライパンに油大さじ1を引いて裂いた肉を入れ、中火で炒める。肉の水分が抜け少し茶色く色づきカリッとしてきたら、そこへトマト、ピーマン、赤ピーマンを入れて、トマトをつぶしながらさっと炒める。
  4. 別のフライパンに油大さじ1を引いて米を入れ、中火でうっすらと茶色に色づくまで炒める。
  5. ④にパプリカ、クミンを入れて少し炒めたら、①の煮汁を沸騰させて400ml入れる。③の具材、塩小さじ1/2、好みの量のこしょうを加え、たまに混ぜながら弱火で煮る(17~18分程度)。米の芯がなくなったら、火を中火に強め、米の水分が少なくなりパラッとするまで炒めたら完成。
  6. つけ合わせに目玉焼きをのせたり、素揚げした調理用バナナやゆでたキャッサバなどを添えることが多い。
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飯渕さんの任地だったサンタクルス県コマラパ市の日曜市。多くの町では常設の公営市場と別に、毎週日曜日などに市内中心部の路上に出店や屋台の並ぶ市が開かれてにぎわう
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パーティーなど人が集まる場には必ずバーベキューが用意されるように、現地の食生活はとにかく肉が中心

料理について

マハオはマハディートとも呼ばれ、ボリビア東部の低地で発祥した伝統料理ですが、全国的に広く食されています。肉食中心になりがちなボリビア料理の中では日本人の胃腸に優しいので、私も週に1度は食べていました。熱帯地域原産のウルクという植物の実で黄色く着色するのが特徴なのですが、パプリカパウダーやターメリック、サフランでも代用できます。具材はチャルケと呼ばれる干し肉が多いですが、今回は普通の肉を使うレシピを紹介しました。雑炊のように汁気の多いものとパエリヤのように乾いた質感のものがあり、店や家庭ごとのバリエーションが楽しめる料理でもあります。

飯渕一樹さん
飯渕一樹さん

ボリビア/環境教育/2014年度1次隊・東京都出身

大学卒業後、撮影所勤務を経て協力隊に参加し、ボリビアの地方自治体でごみ分別の指導などを行った。帰国後は太陽光発電専門メディアや地方創生関連雑誌での記者・ライター業務を経て、現在は(一社)協力隊を育てる会に勤務。



レシピ・写真提供=飯渕一樹さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)