任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・インド

北インドで定着した中華風料理

マンチュリアン

From India 任地の食生活に彩りを!隊員めし
任地の食生活に彩りを!隊員めし

マンチュリアンの材料(2人分・12~15個)

〈野菜の団子〉
タマネギ
1/4個
ニンジン
1本
ピーマン
1/2個
葉物野菜(キャベツ、コマツナなど)
50g
小麦粉
60g
片栗粉
小さじ1
チリパウダー
小さじ1/2
クミンパウダー
小さじ1/2
1つまみ
こしょう
少々
適量
〈ソース〉
ニンニク
1かけ
ショウガ
1かけ
片栗粉
小さじ1
中華スープの素
小さじ1と1/2
しょうゆ
小さじ1
小さじ1
砂糖
小さじ1
200ml

マンチュリアンのレシピ

  1. ニンジンをすりおろす。他の野菜はみじん切りにする。
  2. ボールに①の野菜、小麦粉、片栗粉、チリパウダー、クミンパウダー、塩、こしょうを入れて、箸などでかき混ぜ、野菜から水分が出て団子にまとめられる粘りの状態にする。まとまらないようなら水を小さじ1ずつ入れる。逆にゆるいようなら小麦粉を足して調整。
  3. ②を大さじ2くらいずつ手で丸め、4~5個ずつ、熱した油に入れて揚げる。油の温度は中温で、団子の表面がこんがり色づくまで揚げて取り出しておく(目安として3分程度)。
  4. ソースを作る。ニンニク、ショウガをみじん切りにする。
  5. フライパンを熱して油を引き、④を入れて香りがしてきたら、水、中華スープの素、しょうゆ、酢、砂糖を加えて沸騰させる。
  6. 片栗粉小さじ1を水小さじ2(分量外)で溶いて、⑤に加え手早く全体を混ぜる。もう一度沸騰させてから③の団子を加えて全体にからめる。
任地の食生活に彩りを!隊員めし
北インドで定番の朝食「パラタ」(左)は、全粒粉が材料の薄焼きパンで、ヨーグルトやバターをつけて食べる。「毎朝、校長の奥様が作ってサブジ(野菜の炒め物)などを添えて出してくれて、私の大好物でした。写真は私が初めて自分で作ったパラタです」
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磯貝さんはデリーパブリックスクール・モラダバード校に配属され、授業で生徒たちに日本語を教えたり、日本文化を紹介したりした

料理について

マンチュリアンは、北インドで一般的なおかずで、現地では中華料理だと思われていますが、実際は中華料理店を営むインド人が創作した料理だそうで、それが広く定着したものです。私は配属先の校長の家の二軒隣に住んでいたのですが、校長の奥様がよく作ってくれた料理でもあり、しょうゆ味の中華ソースが、日本でなじんできた味に近くて懐かしく思ったものです。

磯貝亜耶さん
磯貝亜耶
(旧姓 今野)さん

インド/日本語教育/2013年度3次隊・岩手県出身

中学生時代の交換留学経験などから海外に興味を持ち、大学卒業後に日本語教師の資格を取得して協力隊に参加した。私立学校で教員と共に授業を行う要請だったが、教員が不在となったため、2年間、唯一の日本語教師として一人で授業を行った。帰国後は福島県の専門学校で日本語教師を続けている。



レシピ・写真提供=磯貝亜耶さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)