任地の食生活に彩りを!隊員めし

今月の料理・ソロモン

ソロモン男性隊員の汗で受け継がれる味

二郎系ラーメン

From Solomon 任地の食生活に彩りを!隊員めし
任地の食生活に彩りを!隊員めし

二郎系ラーメンの材料

〈スープの材料〉
豚の骨もしくは骨つき豚肉
1.5㎏
ニンニク
2かけ
ショウガ
2かけ
100ml
2.5l以上
〈麺の材料〉(4~5人分)
小麦粉
500g
重曹かベーキングパウダー
5g
5g
200~250 ml
〈かえし(たれ)の材料〉
しょうゆ
50ml
みりん
15ml
15ml
化学調味料
少々

二郎系ラーメンのレシピ

    〈スープの作り方〉
  1. 骨はのこぎりなどで切断して断面の髄が見える状態にし、水(分量外)に1時間ほど漬けて血抜きをし、沸騰した湯に入れて5分間あく抜きをする。
  2. ①と他の材料を鍋に入れ、水を多めに入れて(2ℓ程度)火にかける。沸いたらややクツクツと沸騰し続ける火加減にして3時間以上ゆでる。途中、蒸発した分の水を足す。

    〈かえしの作り方〉

    すべての材料を小鍋に入れ、一度沸騰させて火を止める。

    〈麺の作り方〉
  1. 混合液を作る。重曹を水に溶かし、小鍋などで一度沸騰させてから冷まし、塩も入れて溶かしておく。
  2. 小麦粉を目の細かいざるやふるいにかけて大きめのボールに入れる。
  3. 混合液の半量を小麦粉に回しかけ全体を手で混ぜる。次に水分が少ない部分に残りの液の半量をかけ、全体を混ぜるという作業を繰り返していく。混合液の量は250㎖が打ちやすいが、慣れたら200㎖に減らすとこしのある麺に仕上がる。
  4. 丸くまとまったら大きめのビニール袋などに入れ30分ほど休ませてから、足で踏んで伸ばし広げ、たたんでまた伸ばす、という作業を10回繰り返して生地を作る。
  5. 生地をまな板などにのせ、綿棒で薄くのばしていく。生地が触れる部分には小麦粉などで打ち粉をする。好みの厚さ(=麺の太さ)に伸ばしたら、板や箱などをガイドにして包丁で細く切っていく。一本切るたびに生地から麺を離し、麺同士がくっつかないように小麦粉をまぶしておく。
  6. 麺をゆでる時は、大きめの鍋でたっぷりの湯で。火の通り具合を確かめつつ、目安として6分前後ゆでてざるに上げる。

    〈盛りつけ〉

    器にスープを入れ(1人分250~300㎖)、かえしを混ぜて好みの濃さに味つけする。麺のほか、好みでニンニクみじん切り、湯がいた野菜、チャーシュー、味つけ卵などをトッピングする。

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二郎会の当日は、皆で協力して朝からひたすらニンニクのみじん切りを大量に用意する。「最近はエスカレートして1人につきニンニクを1片でなく、1房をトッピングしています」(大串さん)

料理について

この料理の最大の難関は材料の確保です。二郎会を開催する2週間以上前から各メンバーが手分けして、いくつものスーパーなどをチェックし、手に入りにくいみりんやキャベツなどの確保に努めています。最初、麺は手打ちでしたが製麺機が使えるようになり大人数分の麺作りが可能になったり、日本に一時帰国した人にかん水を入手してもらったりして、本格的な味へと進化を続けています。(大串勇人さん)

二郎会の歴代会長

二郎会の歴代会長


安藤大貴さん(写真中央)

ソロモン/体育/2023年度2次隊・神奈川県出身
初代会長・スープ担当。趣味のうどん打ちを応用してソロモンで二郎系ラーメン作りを始め、材料や製法を試行錯誤しながら形にしていった。


大串勇人さん(写真右)

ソロモン/経営管理/2023年度7次隊・埼玉県出身
2代目会長・麺担当。料理は苦手だったが、ソロモン支所の職員が製麺機を持参していたことから、それを使えば自分にも麺作りができるのではと参加。


鰕名拓也さん(写真左)

ソロモン/PCインストラクター/2023年度4次隊・神奈川県出身
3代目会長・かえし担当。さまざまな立場の人が参加する二郎会はざっくばらんな情報交換の場としても貴重なため、守っていきたいと会長を引き受けた。


レシピ写真とチャーシューの作り方は青年海外協力隊事務局公式インスタグラムで閲覧できます。

※二郎会…ソロモンの男性隊員が2人のみだった時期、支所の男性職員を加えて3人で始めた「野郎会」を前身とし、皆でラーメンを作る「二郎会」に発展。現在は10人以上が参加し、年に2~3回開催されている。

レシピ・写真提供=ソロモンの二郎会の皆さん Text・再現料理・Photo(再現料理)=阿部純一(本誌)