中山明海さん
中山明海さん

ソフトボール/2024年度1次隊・
神奈川県出身

活動の様子

配属先は首都に拠点を置くペルーソフトボール連盟ですが、地方のカハマルカ市で教育省のプログラムの下、学校巡回によるソフトボールの普及啓発をしています。体育の時間に子どもたちへ教えるほか、年初からは2校で課外のクラブを開講し、有志の子を集めて練習や交流試合をしています。初めは投げる、打つなどの基本動作もできませんでしたが、今はキャッチボールを普通にできる子が増え、少しずつながら向上を感じています。

派遣国生活
中山さんが巡回している学校の一つ。先生にもソフトボールの指導法を教えるため、講習会の実施や指導案作成を進めている
派遣国生活
子どもたちと練習する中山さん。「バットを振るのも初めての子ばかりでしたが、『おので木を切る動き』と言うとうまく伝わりました」

暮らしている市、町、村

派遣国生活
バーニョス・デル・インカの温泉。源泉をためた池が観光地となっており、個室式の施設で入浴もできる

ペルー北部、標高約2,700mの山間部にあるカハマルカ市が活動地域で、その郊外のバーニョス・デル・インカという町に住んでいます。インカ帝国時代からある温泉をはじめ、多くの遺跡・遺構が残る地域ですが、ずっと活動に明け暮れてきたので温泉はまだ1度しか体験しておらず、遺跡や博物館にも着任から丸1年にして初めて行ったばかり。町の人々は皆温かく、娘のようにかわいがってもらっています。

食べ物

前菜とメイン料理、デザートなどを合わせた「メヌー」という定食がペルーでは一般的。メインの中では、バジルソースのパスタにチキングリルをのせた「タジャリン・ベルデ」や、鶏肉の入った黄色いカレー状の「アヒ・デ・ガジーナ」が好物です。

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タジャリン・ベルデ(左)とソパ・ベルデ(右)。ソパ・ベルデは数種のハーブ類を使ったカハマルカ県伝統の料理で、ホストファミリー宅などでもよくごちそうになるという
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近所に新しくできたアイスクリーム店が中山さんのお気に入り。「地元産の果物などの素材にこだわったアイスで、平日と土曜日午前の練習を終えた週末に、その週のご褒美として食べながら帰宅するのがお決まりの楽しみになっています」

住まい

ホームステイ先は個人経営のホテルで、敷地内に住む経営者家族がホストファミリー。ホテルの一室を私の居室として借りています。温泉が湧くほど水源豊かな土地なので断水はなく、停電も短いものが時々起こる程度。ただ空調設備がないので、朝夕の冷え込みが厳しい乾期には室内もかなり寒くなり、上着を着込んで布団にくるまって過ごしています。

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ホテルの部屋に簡易キッチンが増設された居室。宿泊客共用のランドリー設備があるが、最近はホストファミリーの洗濯機を使わせてもらっている
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ホストファミリーが食用に飼っているウサギ。カモやニワトリもおり、「朝日が昇る前からニワトリの声で起こされて、明るくなるまで二度寝しています」

写真提供=中山明海さん Text=飯渕一樹(本誌)