ネパール/経営管理/2022年度4次隊・埼玉県出身
ベナン/コミュニティ開発/2016年度4次隊・埼玉県出身
アフリカ布の魅力を新しい形で表現したいという思いから、ベナンなどから直輸入した布を使用したロリータファッションを制作販売してきました。今後は社会課題の解決とビジネスを両立させながら事業を成長させていきたい、と考えたのが、JICA BLUE Academyに参加したきっかけです。
派遣国のベナンでは障害者や孤児の支援に取り組み、日本でも障害者と交流があることから、「いつか、そうした方々が活躍できる場をつくりたい」と考えていました。そして、JICA BLUE Academyで、アフリカ布を使った子ども服ブランドを立ち上げて障害者雇用を進めていくという事業プランに至りました。
自分の中にあった“やりたいこと”がBLUEへの参加で明確にでき、面談や分析を経て具体的な目標が見えてきたので、障害者の方々や小さな子どもを持つ親をサポートできるように事業を実現させたいと思っています。
青年海外協力隊事務局は、派遣中隊員とOVのネットワーキングや活動支援を目的に、ビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」を活用しています。JICA公式の非公開グループとして下記の3つがあります。
社会起業・兼業を志す、もしくは実践している方を中心としたグループ。活動紹介や情報交換、JICA関係者や社会起業を支援する団体などからの情報提供、社会起業・兼業に関するマッチング機会を提供しています。
https://www.linkedin.com/groups/14054083/社会還元活動に関心を持っている方、在住外国人支援や地域ボランティア活動に参加している方など、帰国後の活動情報を共有し、隊次や年齢を超えてつながるグループを目指しています。
https://www.linkedin.com/groups/14138230/災害ボランティアに関心を持っている方、災害支援の現場で活躍している方などの情報を共有し、相互に知識を深めていくことで災害発生時にスムーズに活動できるグループを目指しています。
https://www.linkedin.com/groups/14109850/
私が派遣されたネパールの農村にはカースト制度の名残によって不利益を被っている人々もいて、そうした方々が自身の文化を卑下する姿に何度も直面しました。協力隊員時代にはそういった理由から涙する彼らのために何もできず無力だった悔しさが、JICA BLUE Academyに参加した原動力になっています。
彼らに、自分たちの文化に自信を持ってもらうためには、彼らが長年積み上げてきた伝統文化について発信し、国境を越えたファンを増やすことが必要だと考えました。その第一歩として、日本に住む方々に、ネパールの乾燥発酵野菜の「グンドゥルック」と、菜食主義の方々が肉の代わりにタンパク源としている大豆ミートに似た食品「マショウラ」を商品化する事業プランを考えています。
事業の実現によって、現地の方々の力となり、任地でお世話になった方々への恩返しができればと願っています。