柳 竜也さん

二本松青年海外協力隊訓練所

所長(取材当時)柳 竜也さん

   派遣前訓練の目的は、協力隊活動に必要な知見や能力を身につけることです。社会人としての基礎能力や外国語でのコミュニケーション、リスクマネジメント能力など8つの柱を設けて訓練のカリキュラムや授業に組み込んでいることに加え、訓練所の生活中にもさまざまな学びの機会があります。例えば、共に学ぶ訓練生たちは幅広い年齢層の多様な経験と考え方を持つ集まりで、この中で互いに刺激を受けつつ得手・不得手を補い合いながら、自分の専門外の知識も吸収することができます。

   また、近隣の福祉作業所や高齢者施設などの地域の団体と共に活動する「所外活動」という講座では、現場でニーズを見つけて協力していく過程を、身をもって学べます。二本松の地には、明治期にいち早く養蚕で外国と取引するなど新進の気風と歴史があり、この地で訓練生活を送ることも訓練生の方々の力になると思います。もし今、自分が少しでも国際協力の場で役に立てるかもしれないと思っていたら、ぜひ協力隊に挑戦してみてはいかがでしょう。

主な
訓練内容
  • 語学授業…1クラス数人の少人数体制で、訓練期間中に200コマ前後を受ける。加えて、語学自習の時間として別途60コマ前後が割り当てられている。
  • 講座…語学以外の講座では、健康管理・安全管理や異文化理解、活動手法などを学ぶ。職種別に行われる課題別ナレッジシェアリング講座では、2つの訓練所の訓練生や技術顧問などがオンライン上で交流し、活動手法についての理解を深めたり、情報交換を行う機会もある。在外拠点オリエンテーションは、訓練生がオンラインで現地事務所とつながり、生活や文化、活動先の情報を収集し、派遣国理解を深める貴重な機会である。
訓練
スケジュール
  • 訓練時期は1次隊が4~6月、2次隊が9~11月、3次隊が1~3月。2026年度の訓練期間は各73日間の予定。授業や講座は1コマ50分で午前が3コマ、午後が4コマとなる。
    ※派遣予定の地域により訓練所が分かれる。
  • 二本松訓練所:主に東南アジア/東アジア/南アジア(ブータン、モルディブ)/アフリカ(仏語圏以外)/中東・欧州 ※欧州は隊次の人数によって、駒ヶ根での訓練となることもある
  • 駒ヶ根訓練所:主に大洋州/中央アジア・コーカサス/南アジアの一部/中南米/アフリカ仏語圏

※本内容は2025年度時点の情報に基づいており、制度改正などにより変更される場合があります。

エントランス

エントランス

研修棟

研修棟

厚生棟

厚生棟

Text=成松佳子(本誌) Photo=飯渕一樹・阿部純一(共に本誌)