授業ではモンゴル語の基礎を身につけるため、聞く・書く・読む・コミュニケーションを取る、の4つの能力を伸ばす練習を毎日行います。まず授業冒頭で新しい文法を教えて、それを使った会話を訓練生同士で繰り返し行い、習得していきます。日本語とモンゴル語は文法が似ていて語順も同じなので、単語をたくさん覚えて日本語の語順でどんどん作文していけば、表現の幅が広がります。私は最初に100個の単語を暗記することを、訓練生に勧めています。
モンゴルには遊牧文化が根づいていて家畜関係の単語や遊牧に関する表現が多く、モンゴル人の考え方にも影響しているので、授業の中でもよく触れています。他の言語でも同様に、その国の文化や習慣などが深く関係するので学ぶことは大切です。また授業以外でも、同じ訓練言語の他クラスの人と訓練言語で話したり、派遣予定国のYouTubeを見たりするのも推奨します。訓練所は外部から隔絶されているので、日常生活でもモンゴル語だけを見聞きする時間をつくりやすく上達につながります。モンゴル語の発音は難しく、モンゴル人が話すのをとにかく聞いてまねるのが一番の練習法ですが、これは他国語にもいえる上達法です。訓練所では毎日この機会があるので、訓練終了の頃にはきっと発音も身についているはずです。
モンゴルに限らず、協力隊員は任地で温かく迎えられるはずですから、心配せずリラックスして訓練所での語学習得に励んでください。

図書資料室
図書資料室には過去の隊員の報告書や各職種の関連書籍など、訓練生に役立つ資料も多くそろえられていて、自習などにも活用されている

トレーニングルーム
各種機器や設備の整ったトレーニングルームを完備。自由時間に気軽に体力維持が行える

洗濯室・乾燥室
洗濯室・乾燥室も完備。設備の使用は無料だが、洗剤は各自での用意が必要

資料展示コーナー
エントランス奥には、世界各国の民族衣装や伝統楽器などを展示するスペースがあり、訓練生が実際に使用できるほか、一般の見学者は衣装の試着も可能

体育館
雪が多い地域なので、冬季でも運動できるよう設備やスポーツ用具などが充実。体力維持のために自由に使えて、運動系の自主講座などにも使われる

出張売店
二本松訓練所には週に2回、出張売店がやって来る。ここで文房具やお菓子などを調達する訓練生も多く、1週間の中で楽しみな時間
Text=成松佳子(本誌) Photo=阿部純一・飯渕一樹(共に本誌)