インド
インド
日本語教育/2024年度3次隊・
長崎県出身
私が赴任しているカルールはインド南部、タミル・ナドゥ州にある地方都市です。古い寺院などが多い古都である一方、繊維産業の一大拠点でもあり、日本向けの布製品の工場で働いている知人もいます。街の女性たちは皆おしゃれで、サリーなどのカラフルな伝統服を着ていることが多いです。衣類は仕立屋さんで作ることが一般的で、私も仕立てたものを普段から愛用しています。
外国人は少なく、特に日本人は珍しい存在。街では周囲の視線が集まりますが、笑顔を見せると相手も笑い返してくれて、温かく穏やかな雰囲気を感じます。
配属先のスリ・サンカラ学校は幼稚部から高等部まで1,500人ほどが通う私立校で、日本語教育に力を入れています。私は初等部の児童に日本文化を教えたり、第2外国語で日本語を選択した高等部の生徒にJLPT(日本語能力試験)対策の授業を行ったりしています。上級ほど日本語ならではの表現・文法を教える難しさも感じますが、教え子が「試験に合格した!」と報告に来てくれた時は本当にうれしかったです。
朝食は家でフルーツなどを食べることが多いですが、インドは食べ物のシェア文化が色濃く、同僚が朝食として学校に持参した現地料理のお裾分けをもらうこともあります。昼は学校の給食で、月曜は野菜カレー、火曜はトマトの炊き込みご飯、水曜はビリヤニ…と日替わりで、全てベジタリアン食になっています。お気に入りの給食メニューは南インド伝統のカレー「プリコロンブ」で、タマリンドやマンゴーの酸味がクセになります。
住居は配属先まで徒歩10分ほどのアパートで、とても清潔で快適です。ただ、部屋の入り口に段差のある“玄関”がなく、脱いだ靴はドアの外に置くというインドの習慣には戸惑いました。当初は室内に靴を入れていたのですが、床が奥までフラットなせいで、砂などが広がりやすいと判明。掃除が面倒なこともあって、今では現地の習慣に倣って靴は外に置くようになりました。
写真提供=本山 晶さん Text=新海美保