芳賀美南さん
芳賀美南さん

小学校教育/2025年度2次隊・
東京都出身

暮らしている市、町、村

ミクロネシアは600以上の島々で構成されていて、私の任地は首都パリキールがあるポンペイ島です。島の外周に沿って幹線道路が敷かれ、その外側はマングローブと海、内側は山と森になっています。住んでいるのはサラダックという田舎町で、道路沿いに点々と民家があり、少し山に入ると滝や動植物が見られる自然に恵まれたところです。驚いたのは、日本統治時代に定着した日本語があることです。例えば「デンキ」「ベントウ」などのほか、配属先の児童には「ユミ」「ジョウシロウ」という日本の名前の子もいます。

派遣国生活
芳賀さんの任地・ポンペイ島はミクロネシア連邦で最大の島。幹線道路は1周で85㎞ほど
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芳賀さんの住まい周辺の様子。幹線道路沿いに点々と家屋や各施設がある

活動の様子

公立のサラダック小学校で算数を教えていて、4年生の授業を受け持っているほか、5・6年生の授業補佐もしています。特に重視しているのが“なぜそうなるのか”を考えながら学んでもらうこと。例えば長方形の面積は、なぜ縦と横を掛けるのか、手作りした正方形のマスを並べて説明したところ、児童たちだけでなく先生も「初めて納得できた」と喜んでくれました。8月からの新年度で体育の授業が本格的に始まったので、運動の楽しさも伝えていきたいと思っています。

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各学年の算数の冒頭10分間は、100マス計算や掛け算など基礎力アップのための取り組みを行っている
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掛け算の九九をマスターした児童には、芳賀さんお手製の折り紙メダルや賞状をプレゼント
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サラダック小学校では日本の幼稚園年長から中学2年生が学んでいる

食べ物

海で取れる魚が豊富で新鮮。揚げたり焼いたりすることが多いですが、生の魚を切り分けて、タマネギやレモン、塩などをかける「サシミ」と呼ばれる食べ方もあっておいしいです。町には食料品店がないため、大家さん夫妻が車で40分ほどのコロニアという都市で野菜や肉を買ってきてくれます。この国では多くの食材が輸入で、日本の調味料なども手に入りますが、値段は日本の倍ほどと高いです。

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昼食は弁当を持参して同僚と共に食べている。「『これも食べなさい』と料理をシェアしてくれるなど、同僚は優しい人ばかりです」(芳賀さん)
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実を加熱調理するとパンに似た食感になることから「パンの木」と呼ばれる木の実(中央と左上)やイモ類、米とバナナをココナッツミルクであえたものなどが主食
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伝統的儀式やイベントなど特別な日にはブタの丸焼きが用意される

住まい

大家さん夫妻と、その娘さん世帯と一緒に暮らしています。雨水や井戸水を大きなタンクにためて生活用水にしていて、飲料水は大きなボトル入りの物を購入して備蓄して使っています。ポンペイ島は雨が多く、家で洗濯して干しても突然のスコールに見舞われることが頻繁にあるので、私はコインランドリーを利用して乾燥まで済ませています。

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大家さん夫妻と孫たち。「皆がとても優しく、私が日本に一時帰国した時は、お母さんが毎日のように電話をくれて、神父をしているお父さんは私の無事をお祈りしてくれていました」
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芳賀さんが借りている部屋は、ベッドとテーブルを置くとほぼいっぱいになる

写真提供=芳賀美南さん Text=松田亜弓