山内皓貴さん
山内皓貴さん

小学校教育/2025年度1次隊・
東京都出身

活動の様子

初等教育省の県事務所に配属され、小学校5校と幼稚園3園を巡回指導しています。各校の要望に合わせて体育や算数を教えたり、日本文化を紹介したりしています。1クラスに100人以上いる学校があったり、スコールが屋根に打ち付ける音で私の声が通らなくなったりと、日本との環境の違いには驚きました。また、児童たちは、調理実習では薪から火をおこし、臼で実をつぶして調理するまで自分たちだけでできて、そのたくましい“生きる力”に感心しています。

派遣国生活
派遣国生活
今年3月には3つの小学校の5、6年生を対象に合同運動会を開催。「井戸用ロープで綱引きや大縄跳びを行い、中でも400人以上で披露したソーラン節は圧巻でした」
任地ではアジア人は皆、中国人と思われがち。「合わせて2,000人以上の児童を担当しているため、例えば日本語の『こんにちは』を授業で教えれば、数多くの子どもたちに日本語や日本文化を知ってもらえると思っています」

暮らしている市、町、村

任地のムフー市は、首都ヤウンデまで車で1時間ほどと近く、ヤウンデで働く人も多く住んでいます。カメルーンには約200の部族があり、それぞれ異なる部族語を持つため、普段は主にフランス語を共通語として話します。部族ごとに伝統衣装にも独自の柄があり、柄を見ればどの部族か分かるそうです。私はカメルーンの布が好きで、着任してから15着ほど仕立てて毎日の活動にも着て行っています。

派遣国生活
住まいの近所にある高台から360°の風景が見渡せる。「街がある方向以外は全てが大自然で、人間が切り開いてきた様子や、今も発展している最中であることが見て取れます」
派遣国生活
市の中心にある市場。「買い物していて仲良くなった店の人や、活動で知り合った児童の親など知り合いも増え、散歩がてらよく足を運んでいます」
派遣国生活
現地で仕立てた民族衣装。乾きやすい生地でできていて任地での生活に合っている

食べ物

主食はマニオック(キャッサバ)やプランタン(甘くないバナナ)、米などです。魚や肉の主菜にはトマトソースや落花生ソースをかけて食べるのですが、私はオクラの入ったソースがとても気に入っています。フランス領時代の名残でフランスパンがとてもおいしく、朝はフランスパンにチョコレートクリームを塗って食べることが多いです。

派遣国生活
牛肉をトマトなどの野菜と煮込んだ料理。「日本の牛丼に似ている!と気に入って、現地流ではありませんが、ご飯にかけて食べています」
派遣国生活
豆を葉に包んで蒸した「コキ」は餅のような食感で少し辛い。「私の名前のコウキと発音が似ているので、自己紹介の時『料理のコキと同じ名前だよ』と言っています」

住まい

住まいは一戸建てで、入居時には家具が一つもなかったので、木工所にテーブルを注文するなどして自分でそろえました。水道は断水が多いため、主な生活用水は敷地内にある井戸の水を利用しています。裏手には畑もあり、生ごみの処理に困ったことをきっかけに、庭でコンポストを始めました。そこでできた肥料を使って、パイナップルやトマトなどを育てています。

派遣国生活
住まいの近所の住人とも仲良くなり、酒を飲みながら談笑する山内さん
派遣国生活
お気に入りの場所はリビングで、大きなソファに寝転がって本を読む時間が落ち着くという

写真提供=山内皓貴さん Text=松田亜弓