
(上)身体を動かす運動系のアクティビティを行う様子
(下)子どもたちに折り紙を教える川崎隊員
- 人生を変えるキッカケを生む、
人との出会い 私は、何か資格を取得して手に職を付けたいと考え、大学では子どもの未来を支える幼児教育の分野を専攻していました。在学中は教授との出会いにも恵まれ、創造性や社会性を養う幼児教育の魅力を感じつつ、子どもを育てることで自分自身が成長できることも実感し、この道で行こうと決心しました。
大学時代には短期でフィリピンやカンボジアの孤児院へのボランティアへ行くなどもしましたが、幼稚園の先生として海外の教育現場で長期間働くという選択肢を考えたことはありませんでした。しかし、大学4年生のときに、教授のつながりで協力隊経験者の体験談を聞く機会があり、そこで初めて幼稚園の先生でも海外で活躍できる場所があるということを知りました。そして、自分もいつか海外で幼児教育の現場を経験してみたいと思い描くようになりました。大学卒業後しばらくは地元の幼稚園で勤務していました。幼児教育の楽しさとやりがいを感じながらも、これからの自分のポテンシャルをもっと広げるために、JICA海外協力隊に応募しました。
現地では、首都アンマン近郊にあるいくつかの幼稚園を巡回し、現地の先生たちと一緒に、子どもと身体を動かしたり考えたりするアクティビティを行いました。玉入れ・綱引き・かけっこ・鬼ごっこなどの運動、絵の具遊びや折り紙、さらに現地の先生たちは教育系のアクティビティ(文字のカルタや数字ゲームなど)を好むので、そういったものもバランスよく紹介しました。また週の半分くらいは、幼稚園が終わった後に、私が所属していた公立幼稚園を管轄する教育局に出かけて、幼児教育担当のカウンターパート※と共に運動会などの幼稚園行事や、先生向けのスキルアップワークショップの企画などもしていました。
※カウンターパート:赴任国現地で行動を共にし、活動に協力してくれるパートナーのこと。