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(上)野菜の直売所で農家の方にインタビューをする石川隊員
(下)農家の方に野菜の栽培方法指導をする様子
- 海外で働くというあこがれ
強く思い描いた未来が
現実になる 小学生の頃、国連平和維持活動(PKO)でイラクへ派遣された陸上自衛隊が現地で食料支援をする姿をテレビで見て、漠然と海外で働くことにあこがれを持っていました。それから中学・高校と、世界の課題や国際協力について勉強する機会が増えていく中でJICA海外協力隊を知り、そういった活動へ参加して海外支援をしたいと、未来の自分を思い描くようになりました。
2011年、東日本大震災が発生したときに、大学のボランティアチームに参加しました。そこでは、ボランティア活動のために世界中から集まった支援者たちの活動を目の当たりにし、自分も将来海外で活動して、恩返しをしたいという想いが芽生えました。
大学卒業後の2017年には、大学の専門性や知見を活用するJICAと拓殖大学の大学連携※が締結されました。私は卒業生として参加することになり、その第一号の隊員としてネパールに派遣されることになりました。
ネパールは標高60mの平原から8800mに上るヒマラヤ山脈まで大きな標高差があり、この標高差が自然や社会の多様性を生み出し、多民族・多言語国家を形成しています。そのような中でも周囲とコミュニケーションを取りながら生活するネパールの方は、相手を思いやり、感受性が豊かな人が多く、治安も安定しています。
派遣中は、ネパール中部のゴルカ郡にある農業普及センターで、各農家を回り意見交換をしながら、有機栽培の普及や栽培方法の指導に努めました。
※現地での活動支援を充実させるために特定の大学の専門性・知見を活用し、大学側の組織的バックアップ(教官、委員会などの指導等)のもと、大学生、大学院生などを派遣するもの