2017年6月29日
この度、伝統ある「フランス国民美術協会展」で金賞を受賞するなど、日本内外で著名な陶芸家である金子晴彦先生(石垣焼窯元・当主)から、陶芸作品「ハッピーブルーウォール」をモンゴル日本人材開発センターにご寄贈いただき、6月14日、モンゴルと日本の関係者約80名の来賓ご臨席の下、その除幕式が行われました。
ご寄贈いただいた作品は、金子先生の故郷であり、活動拠点である、沖縄の鮮やかな青い海とサンゴを表現したものであり、陶板64枚で構成された横5メートル、縦1.5メートルの大作です。2014年9月にパリ日本文化会館で展示され、観客の方々から絶賛されものです。また、このご寄贈は、日本・モンゴル外交関係樹立45周年、当センター設立15周年を記念するとともに、モンゴルにおける窯業・陶芸の発展支援を目的とするものです。
除幕式では、ダワ所長の開会挨拶、高岡日本国大使をはじめとするご来賓代表の祝辞の後、除幕が行われ、ブルーグリーンの素晴らしい作品が、来賓一同の盛大な拍手とともにお披露目されました。
除幕後、金子先生は、以下の概要でスピーチをされました。
作品は、透明のガラスをキャンパスに見立て、鉱石のミネラルからブルーグリーンの海の色をそのガラスに発色させた陶器であり、亡き両親・家族との努力の積み重ねによって造り上げた独創的技法によるものです。その家族の思いを胸に、海外での展示活動を開始しました。そして、フランスでの受賞により、世界で初めて「陶器がアートとして認められる」という革命を起こすことができました。日本の果ての小さな島(石垣島)で夢見ていた私が、時間はかかったけれど、諦めず挑戦し続けたからこそ、夢が現実になりました。
モンゴルへは、長年にわたり当地で子供達の支援を行われている江口喜多枝様(モンゴル子供支援ネットワーク日本代表)とのご縁で導かれ、この度の寄贈に繋がりました。この作品がモンゴルと日本の永遠の友好の証として、どんな時代が来ても、希望の光を照らし続けてくれることを願っています。
また、先生のスピーチの後、特別支援学校の生徒の皆さんに、ダンス、演奏、歌などの素晴らしいパフォーマンスを披露していただきました。
ご寄贈頂いた作品は、常時、当センターロビーに展示しておりますので、来訪時に是非ご鑑賞ください。