VJCCインスティチュート 第9期ハノイ経営塾開講式を実施〜今年度からハノイで2回開催〜

2017年6月29日

 2017年5月29日(月)、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCCインスティチュート)で、第9期ハノイ経営塾開講式が行われました。

 経営塾とは、VJCCインスティチュートが実施するベトナム産業界を牽引する経営者育成のための長期研修コースです。ベトナムの経営者を対象としており、日本式経営のノウハウを10か月間で実践的に学び、自社の課題解決に繋げています。これまでハノイ経営塾は8年にわたり実施され、ホーチミンやハイフォンでも新たに開講されるなど、その活動は高く評価されています。また、今年度からハノイ経営塾は、5月と10月の年2回開講されることになり、今後も経営塾はベトナムの企業および経済発展にさらなる貢献をする計画です。

 第9期は、25名の定員を大幅に上回る40名の応募がありました。業種、役職、意欲などを厳正に審査し、選ばれた28名と貿易大学講師2名の計30名が晴れの日を迎えました。

VJCCインスティチュート
ヒエン所長

貿易大学
トゥアン学長

 まず、VJCCインスティチュートのヒエン所長が塾長として、第9期経営塾のプログラムを紹介した後、「経営塾クラブ(経営塾の修了生組織)は家族のようなもの。経営塾の塾生同士によるコミュニティを強化することで、ベトナムの経済と社会の発展、および、ベトナムと日本の協力関係の強化に貢献することが期待されます。」と挨拶をしました。

 続いて、貿易大学のトゥアン学長は「経営塾の目的は、日本式経営のノウハウを学び、経営に関する情報を共有すること、そして、経営塾で学んだ知識を現場で応用し、企業のさらなる成長につなげることです。今まで200人を超える経営者たちが経営塾を巣立ちました。これまでの成果を生かし、よりハイレベルな人材育成と経営能力強化を目指して、VJCCインスティチュートでは、9月から日本式国際ビジネス学士課程が開講されます。今後“経営塾”と“日本式国際ビジネス学士課程”が今後のVJCCインスティチュートの活動、そして、日本とベトナムとのパートナーシップの柱になることを期待します。第9期経営塾に参加することは貴重な機会であり、皆さんがベトナムのビジネス業界を代表してベトナムの経済発展に重要な役割を果たしていただきたい。」と新塾生に向けてエールを送りました。

JICAベトナム事務所
柿岡次長

JETRO ハノイ事務所
北川所長

 
 その後、JICAベトナム事務所の柿岡次長よりご挨拶を頂いたあと、JETROハノイ事務所の北川所長から「私自身が経営学の研究者であり、サービス産業のグローバル化の促進を目的とした“グローバル・サービス実践塾”を主催していた経験から、VJCCインスティチュートの経営塾の意義には大いに賛同しております。第9期経営塾の取り組みは“経営学を学ぶ”という枠を超えて、日本とベトナムの経済交流の発展に貢献することとなると確信しております。新塾生の皆さん、経営を学ぶことは座学だけでは成立しません。ぜひ経営塾で学んだ知識を現場で実践し、自分の目で、耳で、肌で、確認してみてください。そうすると、経営塾で得た知識は学問として身につきます。」と激励の言葉が贈られました。

経営塾クラブ
チャン社長

 
 経営塾クラブを代表して、HanelPT社のチャン社長から「経営塾クラブの使命は、ベトナムのビジネスコミュニティをさらに発展させること。第9期経営塾生の皆さんも、経営塾で学んだ日本式経営の知識や経験を自社で生かし、べトナムの工業国化、そして日本とベトナムのビジネス交流促進にぜひ貢献してほしい。」と新塾生に向けてエールを送りました。

 最後に、第9期経営塾の新塾生が紹介され、30名の塾生たちは緊張した面持ちで壇上に上がりました。そして、新塾生を代表して、Hiep Phong Co., Ltdのチュン社長が「我々新塾生は向上心を持ち、企業ガバナンスなどの情報共有や日系企業とのビジネスマッチングなどを通じて積極的に学んでいきたい。また、経営塾で培った知識を自社の経営に応用すること、そして、日本とベトナムのさらなる発展に貢献することを約束します。」と強い決意を語りました。
 
 新塾生たちは、10ヶ月間にわたる第9期経営塾に向けての決意と期待を胸に、新たなスタートを切りました。

【画像】

関係者の記念撮影