キルギス日本センタービジネスコース修了生 第2回年次総会が開催されました

2018年4月10日

 キルギス日本人材開発センター(以下KRJC )では、日本式経営を中心としたビジネスマネジメントを3ヶ月間学ぶ「ミニMBAコース」修了生の第2回年次総会が3月23日(金)夕刻、ビシュケク市内のホテルで開催され、修了生110名が参加しました。

1.G ClubからB Clubへ

新しく決まった「Bクラブ」のロゴマーク

 2006年に始まった本ビジネスコースは、これまでの1,210名の修了生を輩出しており、修了生は同窓会を組織しています。修了生のうち約4割は企業家であり、修了生同士のビジネス・ネットワークの強化を通じたビジネスの活性化・発展をKRJCが支援するため、本総会にて同窓会組織 「G club」(GraduateのG)を、「B Club」(BusinessのB)に改称することを決定しました。
 
 キルギスの主要産業は農業やサービス業 が中心で、製造業が比較的限られており、産業の多角化を推進する必要に直面しています。KRJCで日本式経営を学んだ修了生が、日本をはじめ、海外企業とのビジネス交流を進めることがキルギスの産業の発展・多角化の大きな原動力になると考えられます。

 今後は、日本企業からの問い合わせやマッチングへの要望にさらに対応していくため、会長(研修修了生であり、ビジネスコースの現役現地講師)を中心に、業種ごとにそれぞれが抱える課題を共有し、その解決策をKRJCも協力の上、見出して行きます。

2.開催報告

会場での「Bクラブ」スピード・ビジネス・ネットワーキング

 総会では、キルギスで技術者を育成する現地法人を設立された、山岳傾斜地などの法面工事を行う「東京製綱株式会社(東京ロープ)」の堤マネージャーを、ゲストスピーカーとしてお招きしました。今後、同社がキルギス企業でパートナーシップを築ける可能性のある分野として、建設機械レンタル、日本から運び入れる機器の組み立て、据え付け、また販売促進を行う代理店がある旨お話をされました。

 また、隣国のウズベキスタンから、ウズベキスタン日本人材開発センターの修了生組織である「A Club」の代表者がおみえになり、A Clubがウズベキスタンで実施している活動例の紹介と、今後のB Clubとの連携の可能性について話をしていただきました。

 総会の最後には、参加者全員が列になって椅子に座り、1分毎に異なる人と次々に各自のビジネスを紹介し合う「スピード・ビジネス・ネットワーキング」を行い、会場が熱気に包まれました。


 今後、KRJCはB Clubをキルギスの産業多角化に向けた重要なネットワークと位置づけ、B Clubの情報を積極的に活用することで、日本企業様からの、キルギスでのカウンターパート企業様の紹介等を支援してまいります。