つながる世界と日本

全世界で取り組む新たな温暖化対策「パリ協定」を知ろう!
全世界で取り組む新たな温暖化対策「パリ協定」を知ろう!

地球温暖化を止めるためのエコな行動。私たちの意識を少し変えるだけで、日常生活で簡単に取り入れられる行動がたくさんあります。

家で・・・

・テレビやパソコン、見ない時、使わないときは消す。画面の明るさや音量は適切にする。
・冷蔵庫の余分な開け閉めはしない。
・室内の温度を、適温にする(エアコンの温度を夏は28℃、冬は20℃に設定する)。
・照明の点灯時間を短くする。省エネ照明器具に買い替える。
・食べ残しをしない。
・洗濯物の量などにあった正しい量の洗剤を使う。


外出先で・・・

・短い距離の移動は、徒歩や自転車にする。
・レジ袋は使わずにエコバックを持参する。
・スーパーなどの買い物で、地産地消のものを選ぶ
・ペットボトル飲料ではなく、マイボトル(水筒など)を持参する。


簡単にできるエコな行動をもっと調べてみよう!

国連広報センター「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」
環境省「こども環境白書」
環境省「エコ・アクション・ポイント」

全世界で取り組む新たな温暖化対策「パリ協定」を知ろう!

パリ協定とは、2015年に取り決められた、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みです。1997年に定められた地球温暖化(※)に対する国際的な取り決めである「京都議定書」の後継となるものです。
京都議定書では、参加している“先進国全体”にCO2などの温室効果ガスの削減を要求したのに対し、パリ協定は、“開発途上国も含めた世界全体”で温室効果ガスの削減が求められ、歴史上はじめて、すべての国が参加する公平な合意となっています。

ではなぜ、全世界での温暖化対策が求められたのでしょう?

以下のランキングは、CO2排出量上位10カ国(2018年)です。

CO2排出量上位10カ国(2018年)

※「IEA『CO2 EMISSIONS FROM FUEL COMBUSTION』2020 EDITIONより環境省作成」より2018年の排出量数値を
引用http://www.env.go.jp/earth/201222_co2_emission_2018.pdf

CO2排出量の上位10カ国には、開発途上国も含まれています。
中国やインドのCO2排出量はめざましく、また急激な人口増加や経済発展にともない、アフリカ全体での排出量も増えてきています。温室効果ガス削減のために、先進国だけではなく、開発途上国も含めて、世界各国が協力して温暖化対策取り組んでいく必要があるのです。


※地球温暖化の原因と考えられているは、地球の表面から出る熱を吸収して温度を保つ性質を持つ「温室効果ガス」。温室効果ガスの約7割が、炭素を含んだものを燃やすと出てくる二酸化炭素(Co2)です。その他にメタンやフロンなどが含まれます。

全世界共通の目標ってなんだろう?

全世界共通の目標ってなんだろう?

パリ協定では、次のような世界共通の目標を掲げています。

・世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする
・21世紀後半に温室効果ガス排出を実質ゼロにする

「温室効果ガス排出を実質ゼロにする」とは、温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスを取ることを意味します。つまり、石炭や石油などの化石燃料をできるだけ燃やさないようにするだけでなく、温室効果ガスを吸収する効果のある森林の減少、劣化をおさえていく必要もあるのです。
パリ協定では、各国が自国の削減目標を5年ごとに提出し、適切な評価をうけたうえで目標の更新をしていきます。また、途上国に対し、先進国による金銭的・技術的なサポートも求められています。

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