課題別に⾒る!
JICAの取り組み
JICAは開発途上国に対して国際協力を実施する機関です。
企業や研究機関など他の組織とも力を合わせて、途上国の開発に取り組んでいます。


ジェンダー
暴力の被害者をサポートする女性警察官を育てる
女性や少女に対する「ジェンダーに基づく暴力(GBV)」が問題化しているアフガニスタン。そうした状況を変える存在として期待されているのが女性警察官です。JICAは国連開発計画(UNDP)と協働で、新人女性警察官に対し、暴力の被害者に寄り沿った支援を行うためのワークショップを実施しています。


JICA担当者 三好 恭平さん
女性警察官たちに敬意を払い、少しでも彼女たちの役に立つ研修になるよう取り組んでいます。


保健医療
日本で学んだ経験を活かして
新型コロナ対策に奮闘中!
来日してJICAの感染症対策の研修を受けた研修員たちが、現在、母国で新型コロナウイルス感染拡大防止対策の最前線で活躍しています。正確なPCR検査の実施や、コロナ感染患者受け入れ病院での陣頭指揮などに、研修で得た知識や経験が活かされています。


ウガンダ エンテベ病院 ムワンガ・モーゼス院長
研修で学んだコミュニケーションの手法がこのコロナ危機下で、大変役に立っています。

ウガンダ ブルハン看護師
研修を通じ、看護サービスのあり方を見直すことができました。経験を活かして地域や院内で感染予防に向けて取り組んでいます。



農業・農村開発
おいしいチョコレートづくりで
SDGsに貢献!
チョコレートメーカー「株式会社明治」は、カカオの生産国で質の高いカカオを確保しながら生産農家を支援しています。JICAはマダガスカルでのプロジェクトに協力。生産状況の調査や農家との関係づくりなどをサポートしました。


株式会社明治 研究本部 商品開発研究所
カカオ開発研究部 宇都宮 洋之さん
カカオ農家への感謝を忘れず、持続可能なカカオ農業のためにできるところから取り組んでいきます。

JICA担当者 小澤 真梨奈さん
現地ではカカオ加工技術の向上、日本ではおいしいチョコレートの販売と、両国にとってメリットが得られます。





栄養改善
ユーグレナ入りクッキーで
栄養不足の子どもたちを救う
バングラデシュで栄養問題解決に取り組むユーグレナ社とともに、JICAは最貧困層の子どもが通う学校に栄養価の高いユーグレナ(ミドリムシ)入りクッキーを提供。その効果を測る血液検査や身体測定も実施しました。


運輸交通
クリーンな地下鉄が大都市の
交通問題を解決
熱帯林保全のために宇宙から
地球環境をモニター
渋滞や大気汚染が深刻化するインドの大都市デリーで、JICAは「デリーメトロ」(地下鉄)の整備に協力。2002年の運行開始以来、女性や子ども、障害者も安心して利用できるクリーンな公共交通として親しまれています。


自然環境保護
熱帯林保全のために
宇宙から地球環境をモニター
JICAは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力して日本の地球観測衛星を使い、宇宙から熱帯林の伐採・減少をモニターするシステム「JJ-FAST」を開発。熱帯林の減少データはパソコンやスマホから誰でも無料で見ることができます。