つながる世界と日本

Part.2 ともに考える未来

Part.2 ともに考える未来

一緒に考えよう、気候変動のこと

体育の授業中、ゲリラ豪雨にあったヒカリとサリ。近年、このような急激な気象の変化が増えているのはどうしてでしょうか。全世界共通の課題としてSDGsのゴール13にも掲げられている「気候変動」について考えてみましょう。

ゲリラ豪雨だー!インドネシアでも最近豪雨が多いんだよね。世界中で増えているのかな?
ゲリラ豪雨だー!インドネシアでも最近豪雨が多いんだよね。世界中で増えているのかな?

世界各地で相次ぐ自然災害

台風・洪水・干ばつなどの異常気象は、気候災害を引き起こします。世界では、2000年からの20年間で、気候変動による災害が82%も増大しました。気候変動は今、先進国や途上国を問わず、世界中の人々の安全を脅かす問題となっているのです。異常気象が増えている一因として考えられているのが、「地球温暖化」の進行(CO2排出量の増加)です。次のページで、世界各国のCO2排出量の現状を見てみましょう。

世界の大規模な自然災害発生件数の推移
世界の大規模な自然災害発生件数の推移

出典:UNDRR「Human Cost of disasters」

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世界のエネルギー起源CO2排出量シェア
(2018年)

世界のエネルギー起源CO2排出量シェア

出典:IEA「CO2 EMISSIONS FROM FUEL COMBUSTION」2020 EDITIONより環境省作成

世界のエネルギー起源温室効果ガス排出量の推移
(1990~2016年)

世界のエネルギー起源温室効果ガス排出量の推移

出典:IEA「CO2 EMISSIONS FROM FUEL COMBUSTION」2018 Highlights

CO2の排出量は世界的な問題になっているのね。

CO2排出量が増加している途上国

CO2などの温室効果ガスの排出は、地球温暖化の進行に最も影響を及ぼします。エネルギー起源の多くを化石燃料に頼っている日本は、CO2排出量が世界で5番目に多い国です。アメリカやヨーロッパの国々が減少を見せる一方、近年の経済成長や人口増加とともに、中国の排出量が急激に増え、インドやアフリカ諸国といった途上国の排出量も増えています。こうしたことから、世界全体の地球温暖化対策として、先進国だけでなく途上国も含め、CO2削減へ取り組むことが大切です。

考えてみよう その1

買い物に行くときにできるエコな行動には、どんなことがある?

地球環境を守るために、私たちにできることはたくさんあります。例えば買い物に行く時に徒歩で移動し、自分で袋を持っていくことはエコにつながります。他にもさまざまな場面を想定して、自分たちができるエコな行動を考えてみましょう。


エコな行動とは?

エコな行動とは、地球環境のことを考えた行動、すなわちCO2を排出しない行動です。
排気ガスを出す車での移動をなるべく減らしたり、ゴミを燃やした時に出るCO2を減らすために、ゴミ自体を減らす行動を心がけるなど、私たちの少しの意識できることはたくさんあります。

コラム

全世界で取り組む新たな温暖化対策「パリ協定」を知ろう!

パリ協定とは、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な取り決めです。地球温暖化対策に向けた世界共通の目標を達成すべく、途上国を含むすべての参加国に、温室効果ガス排出削減の努力が求められる点で、歴史上画期的な協定となっています。

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