つながる世界と日本

PART.3 日本の国際協力

⽀え合う世界と⽇本の国際協⼒

ひとつの国の力だけでは解決が難しいさまざまな課題に対して、世界各国が力を合わせて取り組む、それが国際協力です。データを通して、日本の国際協力を見てみましょう。

Q1

先進国の中で、日本はどれくらい援助をしている?

答え合わせ
イラスト

正解は4位

アメリカ、ドイツ、イギリスに続いて日本は世界4位

先進国の政府機関は、開発途上国のためにお金や技術面で数々の協力を行っています。これを「ODA(政府開発援助)」といいます。日本は1993年から8年間、援助実績が世界1位でしたが、2001年にアメリカに次ぐ2位に。2019年は前年から9.5%増えて155億672万ドル(約1兆6,909億円)。世界第3位の経済大国日本ですが、ODA実績はアメリカ、ドイツ、イギリスに次ぐ世界4位です。

出典:外務省「2019年度開発協力白書」

主要DAC諸国の政府開発援助実績の推移
Q2

日本の援助は、日本人が働いて得たお金の
どのくらいの割合を占めている?

答え合わせ
イラスト

正解は0.29%

日本人が1年間働いた額の0.29%
貢献度は先進国中で中間くらい

2019年に日本がODAのために使った155億672万ドル(約1兆6,909億円)。ちょっと想像できない金額ですよね? でも、じつは日本国民の所得のたった0.29%にすぎません。先進国で構成される経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)メンバー29カ国中、所得との比較で考えると日本の貢献度は13位とまん中ぐらい。貢献度1位のルクセンブルクと2位のノルウェーは国民所得の1%以上を支出しています。

外務省「2019年におけるDAC諸国の政府開発援助(ODA)実績(暫定値)」より作成

DAC諸国における政府開発援助(ODA)実績の対国民総所得(GNI)比(2019年)
Q3

分野別開発援助実績のトップ3を
当ててみよう!

  • 1.水と衛生
  • 2.エネルギー
  • 3.教育
  • 4.輸送および貯蔵
  • 5.農業
  • 6.保健
答え合わせ

正解
1位 輸送および貯蔵
2位 エネルギー
3位 水と衛生

人が生きていくために欠かせない
課題に対して重点的に協力

日本は、貧困、格差など開発途上国の人々の暮らしやその国の経済発展に欠かせない課題に対して重点的に取り組んでいます。課題別1位の「輸送および貯蔵」には道路や鉄道、港の整備などが含まれます。2位は電力などの「エネルギー」、そして3位は井戸や上下水道設備などの「水と衛生」です。いずれも上位は、安心して健やかに生きるためには欠かせないインフラ(経済社会基盤)です。

外務省「2019年度開発協力白書」より作成

二国間政府開発援助分野別配分(2018年)

国際協力の重要性についてどう考えている?

Web意識調査のデータをもとに、日本人の国際協力に対する認識について見てみましょう

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