モンゴル国(以下、「モンゴル」という)の乳児死亡率(出生千対)は2007年の28.4から2018年では14.0へ、妊産婦死亡率(出生十万対)は2005年の98から2017年の45へそれぞれ減少するなど国全体の基礎保健指標は改善している。地域格差に関しては、乳児死亡率は都市部15、地方16と差が縮まっているものの、妊産婦死亡率は首都ウランバートルの41.8に対し、地方では県によって0から212.9と大きな幅がある。このような指標の差が生じる理由として、地方の家庭医療保健センターや村保健センター等の一次及び二次レベル医療施設の医療従事者不足が指摘されている。