卒後研修プログラム評価者育成研修が開催されました

2023年5月8日

2023年5月8日、保健開発センターの担当官が企画した、卒後研修プログラム評価者育成研修が実施されました。この研修では、「卒後研修プログラム評価基準」や「評価マニュアル」が活用されていますが、この評価基準やマニュアルは、医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクトの第一フェーズ、2017年に保健開発センターの担当者たちが中心となり、日本の医学教育の専門家の支援を得て、約2年をかけて作成したものです。

また2019年には、卒後研修プログラム評価者育成研修も実施されています。

この度研修プログラム評価者の増員が必要となり、ひさしぶりに評価者育成研修が実施されました。ウランバートル市内の研修病院研修部に所属する方々が参加され、研修プログラムを評価するツールの構成や評価の方法など、具体的な内容を学ぶとともに、評価の目的や意義についてもともに考え、研修プログラムの評価について、深く学ぶ機会となりました。

プロジェクトからは、シャトルでチーフアドバイザーを務める井上チーフが、講義を一コマ担当しました。研修プログラムの評価は、理想とする医師を育成するために必要なことであり、評価は医療を受ける国民のためでもあることが強調して説明されました。またそのためには、できる限り客観的な評価基準を設けること、評価と合わせて改善に向けた提案も重要であることが説明されました。この説明に、大きく頷く受講生の姿が印象的でした。

この評価者育成研修は、第一フェーズのプロダクトが十分に活用される機会となっていました。また、保健開発センターの担当者たちが講師も務めており、プロジェクトから技術面で支援する必要はない状況にあることも確認ができました。研修プログラムの評価は、研修の質を維持するための大切な活動です。その必要性がしっかりと認識され、適切な評価と改善が行われていくように、プロジェクトでも必要とされる支援を行いたいと考えています。

モンゴル国 医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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製本された研修病院評価基準を手に、研修の講師を務める保健開発センターの担当官