健康と安全【青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア】

健康と安全は、まず本人の意識と行動が基本ですが、JICAでは受入国に現地事務所を設け、ボランティアの活動を側面からサポートしています。

健康管理

途上国で活動する際に最も重要なことは「安全と健康は自分自身で自己管理し守ること」です。JICAではボランティアが派遣期間を通して心身ともに健康な状態で活動ができるよう、様々な側面からボランティアの健康を支援しています。

1. 健康管理支援体制

  1. (1)選考時における健康上の合否判定
  2. (2)派遣前訓練での健康管理についての講話、相談、予防接種の実施
  3. (3)派遣中の健康状態の把握、相談、健康診断の実施
    受入国によっては、
    a.日本の看護師免許取得者である在外健康管理員を配置しています。
    b.保健・医療事情が様々な受入国においてボランティアがより信頼のおける医療が受けられるよう、必要に応じて現地顧問医と契約を結んでいます。
  4. (4)派遣中に発症した傷病への助言・指導、緊急移送
  5. (5)受入国で流行している感染症の情報提供
  6. (6)帰国後健康診断

※予防接種について

全員
:狂犬病、破傷風、A型肝炎、B型肝炎
指定国のみ
:黄熱病(入国するにあたり予防接種が必須)
流行国のみ
:ポリオ、日本脳炎

【過去の予防接種歴により個別に対応しています】

2. 緊急移送

現地では対応できない傷病が発生した場合、契約の保険会社を通して、医療体制が整った国や都市に移送します。

3. 災害補償・共済制度

病気や怪我、障害、死亡等に備えて、次のような制度があります。

  • ・JICAの災害補償制度
  • ・労災保険特別加入
  • ・国際協力共済会

安全対策

日本は世界の国々の中でも極めて治安の良い国の一つです。欧米先進国を含む各国、特に開発途上国においては一般犯罪、テロ、誘拐、クーデターなどが日本に比べて高い確率で発生しています。また、ほとんどが舗装路である日本と比べると多くの開発途上国の道路状況は良いとはいえません。加えて、整備不良の自動車が多く、運転マナーや交通事情の違う途上国では交通事故にも注意する必要があります。したがって、受入国で生活する場合には、各個人が犯罪や事故防止などしっかりした危機管理意識を持つことが重要になります。JICAではボランティアが犯罪や交通事故に遭わないよう、以下のような安全対策を実施しています。

1. 情報提供

派遣前訓練で任国事情や安全対策に関する講座を設け、現地の治安、交通状況等について説明しています。受入国着任後は、着任時オリエンテーションで受入国特有の状況や対策(犯罪防止策、交通安全対策、公共交通機関利用時の注意等)にかかる説明を行い、さらにボランティアを含めたJICA関係者が参加して開催する安全対策連絡協議会や交通安全講習会などを通して安全管理意識の高揚を図っています。

2. 住居防犯

ボランティアの住居は原則として受入国政府(日系社会青年ボランティアの場合は配属団体)が提供することになっていますが、防犯のために扉や窓を補強する必要がある場合があります。このような補強は建物所有者が実施する場合のほかに、JICAが補強を支援したり、警備員を配置するなど、住居防犯の徹底を図ることとしています。

3. 通信連絡手段の確保

日本のように通信網が発達している開発途上国は多くありません。無線機や衛星携帯電話、携帯電話など、緊急時の連絡手段の確保を行っています。

4. 渡航制限

JICAは各国の治安状況に応じて渡航制限を行っています。自分の受入国であっても立入禁止区域があったり、周辺国でも入国を制限する場合があります。

5. 国外退避

選挙やクーデターなどで受入国の治安情勢が悪化し、JICA関係者の安全確保が困難になると判断される場合には、受入国内の安全な場所への一時的な避難や国外退避(周辺国や日本)を行う場合があります。治安状況が安定しない場合には、任地や受入国を変更する場合もあります。なお、外務省海外安全ホームページで各国の安全情報を見ることができますので、応募される方は確認することをお薦めします。

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