経験と学びの3か月

2023年度3次隊 ブータン国派遣予定 蜂屋 遼平さん
実習場所:愛媛県伊予市 一般社団法人いよのミライカイギ
夕焼け時の下灘駅 夕焼け時の下灘駅

私は2023年7月10日から9月22日まで、愛媛県伊予市一般社団法人いよのミライカイギという組織でお世話になりました。伊予市は“3万人が住み続けたい町”とテーマに掲げ、海あり山あり商売ありというそれぞれに魅力のある町でした。要請内容は上記のテーマに沿い、それぞれの強みを生かした地域課題への提案や活動をするものでした。

栽培60日ようやく開花! 栽培60日ようやく開花!

私がグローカルプログラム(以下:GP)に参加した理由は①コロナ禍と入職時期が被り、海外経験がなく地域で経験積みたかったこと、②単純に参加してみたいという興味で参加を決めました。

活動は主にボランティア活動と地域おこし協力隊の方と協力してムクナ豆の地域での活用法を探すというものでした。ボランティア活動ではビーチクリーン、イベントや祭りのサポート、通学合宿の補助、焚火イベントの開催など多岐にわたり様々な経験をさせていただきました。たまたまムクナ豆という可能性を秘めた豆が伊予市に来ており、調べてみるとLdopaという物質を含んでおり何か活かせないかと考えました。偶然ですが、学生時代パーキンソン病の研究をしており、その影響からすぐに興味深々になりました。そして現地のものを活用するとともに医療の知見や文献収集能力を活かし、ムクナ豆の栽培と効能・活用法を提案することをテーマに活動しました。

民族衣装をきさせていただきました! 民族衣装をきさせていただきました!

上記のことでの学びも多くありましたが、一番よかったのは地域での繋がり構築を学べたことです。新たなコミュニティに入る際に“相手がどんな考えを持っているのか”“何を求めているのか”“どんな強み・弱みがあるのか”を意識して活動することできるようになったように感じます。頭の中では、黒子役に徹しようと思っていても知らぬ間に自分視点になってしまうことが何度かありました。困った際には冷静に周囲の環境を整理し、どこにアプローチするのかを明確にし、その土地主体を忘れずに活動していきたいです。

また活動外でも、素敵な出会いもありました。派遣国つながりで、地域の方や市長に伊予在住のブータンの方を紹介していただき、ブータンの文化や慣習などとてもためになる情報をもらいました。NPO活動にも参加しました。NPO活動では民族衣装を着させてもらったり、ブータンへの荷積めをしたりしました。まさか伊予市でブータンの方とつながることができると思っていなかったので、これもGPならではの面白さなのではないでしょうか。

最後に

迷っている方がいれば参加してみてください。不安もあると思いますが、それ以上に得られるものもたくさんありますよ。