グローカルプログラムで発見!

2023年度3次隊 フィジー共和国派遣予定 赤田 慎太郎さん
実習場所:岩手県陸前高田市 一般社団法人トナリノ

私は、岩手県陸前高田市の一般社団法人トナリノでグローカルプログラムの実習を行いました。実習先に陸前高田市を選んだのは、被災者から東日本大震災の当時の被害状況や現在の復興状況を聞き、自分自身で見て触れ体感したかったからです。

スマホ教室の様子 スマホ教室の様子

活動の主となったのは、気仙地域の高齢者向けスマートフォン講座のサポートでした。講座中、高齢者にスマホの画面操作を手取り足取りサポートしました。高齢者はスマホの画面を触るのが億劫であり、「このボタンを押すと、お金を請求されるのではないか?」などの不安を持ちつつ、スマホを操作しています。このような不安を解消するために「このボタンは押しても大丈夫ですよ」や「そこは押さないでくださいね」等の声掛けを行い、スマホに触れる不安を解消し、少しでもスマホに触れる機会を増やすための動機付けを行いました。

陸前高田復興祈念公園での献花 陸前高田復興祈念公園での献花

気仙地域の高齢者と関りを持つ中で、東日本大震災の色々な被災体験を聞くことができました。津波の恐怖や被災した街の状況、避難所での生活やトラブル、防潮堤に関する意見など、新聞やTVニュースで得る事の出来ない多くの情報や意見を聞くことができました。多くの人が「街が壊滅し絶望の渦中にいたが、陸前高田から去ることはできなかった」と言われました。私は、生まれ故郷に愛着を持ち、絶望の中にいても生きていく気力を失わなかった陸前高田の人の高田スピリッツをまざまざと見せつけられました。「陸前高田の人のように強く、逞しく、絶望の中でも、希望を見つけることが出来る人になりたい」と私が勇気づけられました。

最後に

任国に行っても、これからの人生においても辛く、困難な状況に陥ることがあると思います。私は、その時高田スピリッツを燃やせば立ち上がることができると信じています。このようなスピリットは、陸前高田だけではなく、他の実習地域からも感じ、得られるでしょう。是非、グローカルプログラムに参加し自分自身にプラスとなるスピリットを発見しましょう。絶対に新しい何かを発見できます。