甘楽町の人々と過ごした青春の2カ月半!

2023年度3次隊 インドネシア派遣予定 太田 望さん
実習場所:群馬県甘楽町 自然塾寺子屋

私がグローカルプログラムに参加した理由は、比較的都会の埼玉県で生まれ育ち、地方で生活したことがなかったので、純粋に自然豊かな地方に住んでみたかったからです。また、以前から地域活性化や地方創生に興味があったこと、協力隊に2年行く前に短期で疑似体験ができると聞き、心の赴くままに参加を決めました。

私の活動先は群馬県甘楽町にある自然塾寺子屋です。甘楽町は協力隊OBOGが数多くIターンしており、豊かな自然と城下町の街並み、世界遺産の富岡製糸場も近く、養蚕と農業が盛んな地域です。最近ではドラマのロケ地としても有名になり、聖地巡礼に訪れるファンもいます。

なすの収穫 なすの収穫

私は農業実習を中心に活動しました。なすと長ネギの収穫や、こんにゃくやまんじゅうの出荷、草刈りなど実習内容は多岐にわたります。基本的に1つの農家さんにお世話になりましたが、1週間に1回は他の農家さんに入らせてもらい、さまざまな農家さんのこだわりや強みを生かした経営方法を知ることができました。また、自分の畑を持たせてもらい、小松菜やパクチーなどを実際に育てました。野菜を育てる楽しさと難しさの二面性を実感しましたが、自分で育てた野菜は愛おしくとても美味しく味わえました。
私は日本語教育隊員なので、農業とは全く畑違いの職種ですが、日々色々なことを、愛をもって教えてくださった農家さんには感謝の気持ちでいっぱいです。グローカルプログラムは自分の職種とは違ったことも経験できるのが大きな魅力だと思います。
酷暑の中での農作業は大変でしたが、農家さんと一緒に汗を流し共に過ごした夏はかげなえのない時間になりました。

販売促進のためのPOPづくり 販売促進のためのPOPづくり

私のグローカルプログラム中の成果は実習先の農家さんが出荷している商品「手づくりこんにゃく」と「愛の多まんじゅう」のPOPを作り販売促進につなげたことです。
以前勤めていた会社での販売促進経験を活かし、農家さんと相談しながらより商品の魅力を伝えられるようなPOPを作成しました。私の得意!を生かし、実際に形になった瞬間は達成感と嬉しさでいっぱいになりました。

美味しい!と喜んでくれた手巻き寿司 美味しい!と喜んでくれた手巻き寿司

農業実習の他にも様々な学びと出逢いがありました。ウクライナ避難民のご家族と食事会をし、私達日本人は手巻き寿司を、ウクライナのご家族はボルシチを作ってくれました。手巻き寿司を美味しい!と喜んでくれ、食を通じて国際交流ができ、とても思い出深い出来事です。グローカルプログラムはこのような一期一会の出会いがたくさんありました。ウクライナご家族と素敵なご縁を繋いでくださった地域のみなさん、ありがとうございました。

グローカルプログラム中は自分と向き合う時間が多く、活動を通じて自分の長所も短所にも改めて気づくことができました。「あぁ、自分はこういう人間なんだな」と新しく知る自分の側面もたくさんありました。長所はこのまま大切に伸ばしていき、短所は少しでも改善し良くしていく努力をしていこうと思います。
グローカルプログラムで経験したこと、出会った素敵な人々との思い出を胸にこれから2年間精一杯活動し、胸を張って「ただいま!」と甘楽町に戻ってきたいです。甘楽町は私の大切な第二の故郷になりました。
ぜひみなさんもグローカルプログラムで第二の故郷と呼べる場所に出会ってください!きっと想像以上の経験と出会いが待っていますよ。