改めて重要だと感じた「まず行動してみる」ということ

2023年度1次隊 グアテマラ派遣予定 髙橋 翼さん
実習場所:岩手県遠野市
加工場での作業 加工場での作業

私は2023年1月~3月末まで、岩手県遠野市宮守町にある宮守川上流生産組合さんで活動しました。
グローカルプログラムに参加した目的は、社会人経験が乏しいのと任国での活動を想定し農業関連の仕事を一通り体験したいと思ったからです。

活動としては、冬期間ということもあり農作業はほとんどなく、地域で採れた果物や野菜などを加工して製造する加工部での加工ジュース生産作業や、農業部での春の育苗に向けたビニールハウス内の作業などをさせていただきました。

一緒に大会に参加しました! 一緒に大会に参加しました!

メインで活動したのは、商品開発サポートをさせていただく中で浮かんできた、遠野市のどぶろく特区1号を活かした「岩手県内どぶろくチャート制作」です。
普段お酒を飲まない私ですが、研修期間中にどぶろくに魅了され、「どぶろくがもっと全国でも有名になれば」と思いプロジェクトを開始しました。
プロジェクトが進む中では、こういったものは一企業が音頭をとってやるのは難しいのではというアドバイスもいただき一旦ストップしかけましたが、研修先の方が「実際にやってみなければできるかどうかなんて分からない、どぶろくチャートはいいアイデアだから進めよう」と声をかけてくださり、一緒に岩手県内のどぶろく生産者の方に直接会いに行く機会を作ってくださいました。
最終的には、岩手県内のほぼ全ての生産者の方から賛同をいただきましてどぶろくチャート制作が順調に進みました。

また、研修期間中は上記の活動以外にも地域おこし協力隊の方に遠野ツアーをしていただいたり、市民で作り上げる舞台「遠野ファンタジー」で舞台転換として携わったり、地域の方々とまさかの週4日卓球をしたりなど本当にたくさんの活動をさせていただきました。
たくさんの方とのご縁に恵まれ、充実した3ヶ月を過ごすことができました。

序盤は自分の目的から少し遠ざかっているのではないかと思うこともありましたが、振り返ってみると、冬期間だからこそ地域の方々と交流することができたと思っていますし、岩手県遠野市について深く知ることができたのではないかと思っています。
また、どぶろくチャート制作をする中でイメージで決めるのではなくやってみることの重要性を改めて学ぶことができました。
82日間という短い期間ではありますが、知らない地域で活動するという面では任国で必要なコミュニケーション能力や、地域の方々とお話する中で自分にできることを見つけ計画を立てそれを実行するという流れを疑似体験することができると思います。

もし、グローカルプログラム参加について考えている方がいらっしゃればぜひ一度行動してみるべきかと思います!