こんにちは。玉東町で3ヶ月間活動しておりました、中村優心と申します。自分は現在大学生のため社会経験に乏しく、同世代の人としか関わりがなかったことに不安がありました。そこで海外に派遣される前に同プログラムに参加し、子供から高齢者の方など幅広い年齢層と多く関わる機会を持ち、社会経験を積みたいと考え参加しました。
玉東町では様々な活動を行いました。それは大きく分けて3つあります。
1つ目はオレンジャー活動です。オレンジャーとは玉東町のヒーローです。玉東町は、みかんやハニーローザが有名で、町のキャラクターとして誕生したのが、オレンジャーです。私の活動の一つに、オレンジャーに扮してオレンジ公園に出向き、駅前施設の「ゆめ・ステーション・このは」のお弁当配達や野菜の出前販売を行うというものがありました。町外の団体などからも大量のお弁当注文があり、これまで決して好調とは言えない販売成績でしたが、オレンジャーが販売すると数分で即完売と大好評でした。また、小学校や保育園、放課後デイサービスに出向き、子供たちとたくさん交流もしました。春の感謝際ではオレンジャー縁日を開催し、100人以上の子供たちが来場してくれました。
2つ目は「ゆめ・ステーション・このは」の活性化です。上述したようにオレンジャーによるお弁当配達や春の感謝際でオレンジャー縁日などを行いました。また、WBC日韓戦パブリックビューイングのイベントも行い、約80名の町民の方が来場してくれました。
3つ目は放課後子ども教室や高齢者が多く参加するスポーツ教室への参加です。子供や高齢者と多くの時間を共にし、様々な年齢層の方とコミュニケーションを取ることができました。
これらの活動から、新しい地域で「何か」をするために大切なことは、活動内容云々以前にその地域の方々と仲良くなって信頼関係を築くことではないかと思いました。何をするにしても毎回、周りの人に助けてもらった経験から、「よそ者」がたった1人で活動を行うことは不可能だと実感しました。春の感謝際のオレンジャー縁日を開催する際にも、この企画に関わっていない町民の方がボランティアで準備活動を手伝ってくれ、当日もオレンジャーのマネージャーとしてサポートして頂きました。これは玉東町の方々の温かさもあるとは思いますが、信頼関係があってこそのことだと感じました。派遣国でも現地の課題解決に向け様々な取り組みをする前にまず、住民の方々と仲良くなって信頼関係を構築する必要があると思いました。
実習終了時には、「来てくれて、本当にありがとう!」と町民の方に泣きながら言われた時に人との繋がりというのは、こんなにも温かいものなのかと深く心に響くものを感じました。自分自身、3ヶ月でここまで玉東町に強い想い入れを持つようになるとは思ってもいませんでしたし、この3ヶ月間つらいと思ったことは一度もなく、毎日が楽しく、人として大切なことを多く学びました。2年半後に立派な大人になり、大きく成長した姿を玉東町の人々に見せに戻りたいです。