2023年4~6月に、島根県隠岐郡海士町にて活動しました。
私自身、都市での生活・勤務経験しかなく、地域に入り込む形態の活動を派遣前に経験したいと思ったことが、グローカルプログラムへの参加を希望した1番の理由でした。結果、想像を超えた出会いと経験を得ることができ、心からグローカルプログラムに参加して良かったと感じています。
海士町では役場内の「海の士を育む会」という組織にて、活動を行いました。
海士町は人口2,000人程度、四方を美しい海で囲まれた離島。「海の士を育む会」では、昔と比較して海と人の距離が離れてしまった現状に対し、海に関連するイベントや施設づくりを通じ、地域活性を行っています。
その中で、私は隠岐諸島に伝統的に伝わる手漕ぎ舟である「かんこ舟」のイベントや子供向けヨット教室の開催、高校生と連携した海岸ゴミ清掃等を実施しました。かんこ舟のイベントでは、子供の頃かんこ舟で遊んでおり、漕ぐことができる60代以上の方々に協力をいただき、体験会を実施。体験会を通じ、伝統が継承されていくこと、かんこ舟を通じ若者と高齢の方の交流が生まれることを実感することができました。
地元の方と関わり、相談を進める中で、地元の方の海士町への想いや海士町の歴史、昔の姿が浮かび上がり、
活動に対する想いも大きくなってきたことが印象に残っています。
地域に入ること、プロジェクトやイベントを管理することは初めての経験で、正直大変だと感じる場面も多くありました。しかし、組織内のメンバーやプログラム関係者、地域住民の方々など多くの方からヒントを貰い、支えていただきながら活動を進めることができました。「地域を巻き込む」ではなく、「巻き込まれる」、「共に進める」状態を作ること、主体はあくまで地域にある活動を行うことが大切だと実感しました。
海士町には、想いをもって地域のために活動している方々がたくさんいらっしゃいます。
その方々と話し、一緒に活動を進める日々はかけがえのないものでした。
派遣前に日本国内の地方創生に触れ携わる経験ができ、嬉しいとことも大変だと感じることも存分に味わうことができ、心から良かったと思っています。海士町での経験を経ずに、任国で活動をしていた可能性を考えると、怖さを感じるほどです。自分の得意不得意も分かり、任国での活動や注意すべき点がイメージできるようになりました。
また、また会いたいと思う方々、帰ってきたいと思う場所ができたことも大きな財産です。海士町のことが大好きになり、他の地域の地方創生に関する取り組みにも興味が沸くきっかけとなりました。
任国での活動においても、その後の人生においても、非常に貴重な経験ができると思います。
ぜひ多くの方にグローカルプログラムに参加してほしいです!