派遣前の貴重な時間、どう過ごすか? いやいや、絶対グローカルプログラムっしょ!

2023年度4次隊 ボツワナ共和国派遣予定 平石 守さん
実習場所:秋田県五城目町 一般社団法人ドチャベンジャーズ

秋田県五城目町は人口約8,000人の町です。森山という山があり、お酒がおいしく、川がきれいで、雪景色も最高、人が優しいなどなど、良い所尽くしですが、それを知ったのは実際に活動が始まってからです笑。

そう、僕が参加した理由は、「何かしらプラスになる」と思っていただけで、先輩方の「グローカルプログラム参加者の声」は沢山読みましたが、「具体的に自分がどういうことを学べるのか」までは分からずに応募しました。

井戸を一緒に掘って、水が出た! 井戸を一緒に掘って、水が出た!

僕は今まで大学院で生命科学を学んで居て、開発学を勉強した事も無かったし、社会人経験も無く、「自分に足りないものは沢山あるから勉強しないとやばい!」と思っていました。しかしながら、自宅で勉強したりするよりも、「実際に人と交流しながら活動する」という、実地の経験できることはとても価値のある事だと思いました。また、活動内容は「受入先の支援・助言を得ながら、実習参加者の関心、特技などに応じてマイプロジェクトを組み立てる」、つまり、「どういう活動になるかは自分次第」という点に少し不安を感じながらもわくわくしていました。

僕が実際に行った活動としては、
・小学校、中学校、高校に行って、子供達に発表をした後、楽しく交流!
・町の人の家に訪問して、お話を伺ったり、一緒にお茶を飲ませて頂いたり!
・茶道部だった経験を活かして、イベントで抹茶を点てるパフォーマンスの披露!
・活動先の「おうみや」と言われるコミュニティスペースでのイベントや、そこでの町の人達と交流!
・町の様々なイベントに参加!朝市に出店したり、井戸を掘ったり、仮装をしたり、森山に登ったり!
などなどです。

地元の人気者、北さん達と森山登山 地元の人気者、北さん達と森山登山

先程も述べた様に、受入先は町の様々な人と繋がってはいますが、「○○をやってください」とは言われません。自分でイベントに参加したり、町の人達とお話したりする中で、「自分がやるべき事・やりたい事・できる事などを考え、それが可能な場所や人を自ら見つけ、実際に実行する」という経験ができました。それは、現地に行っても必ず役に立つものだと思います。

また、僕の活動期間は、10/9~12/22でしたが、最終的な自分の活動の指針が定まったのは、11/25でした。その日は、今までお会いした町の人から伺った事と自分自身を照らし合わせていて、「僕がやるべき事、できる事、そしてやりたい事はこれだ!」と閃いたのを今でも覚えています。活動初日からゴールが決まっているのではなく、活動と並行して考える日々を過ごさせてもらえたことは、すごく有難く、充実していていました。

町の方々が来てくださった、最終報告会 町の方々が来てくださった、最終報告会

グローカルプログラムには、活動以外にも学びの場が沢山あります。僕達の活動のサポートをして下さるコーディネーターは協力隊OBの方で、様々な活動を共にさせて頂き、コーディネーターを見ているだけでも毎日が勉強でした。また、派遣国は違いますが同じコミュニティ開発隊員と一緒に活動・生活を共にし、彼からもたくさんの事を学ばせてもらいました。この2人だったからこそ、僕は毎日がさらに楽しく、充実した日々を過ごせました。さらに、同期隊員とはオンラインでそれぞれの活動について語り合ったり、意見交換をしたり、訓練所に入る前に、同じ志を持つ仲間と一緒に活動できた事もすごく学びの多い時間でした。そういう、素敵な仲間と出会えたことも、このグローカルプログラムに参加したからこそ得られた貴重な経験です。

最終報告会には、約60人の町の方が来てくださって、みなさん1人1人のお顔を見ながら、感謝の気持ちを伝える事が出来ました。五城目町の学校や活動先と現地をオンラインで繋いで交流する予定ですが、既に楽しみです!

最後に

JICA青年海外協力隊事務局の方が視察に来て下さった時に「失敗したって、JICAはクビにしない。好きにやっていいよ」と言っていただきました。五城目町を含めそういう温かい人たちに支えられているグローカルプログラム。百聞は一見にしかず。海外協力隊として活動する前に、必ず経験して損は無いと断言します。