実践的な経験は最高の学び

2023年度4次隊 ルワンダ派遣予定 加藤 菜々子さん
実習場所:長野県駒ヶ根市こまがねテラス

参加の動機

私がグローカルプログラムに参加したのは、これまでの看護師としての仕事では自分で課題を考えて活動することがほとんどなかったため、「途上国での活動に必要な実践経験を積む」というプログラムの目的に惹かれたからです。プログラム中は大変なこともありましたが、駒ヶ根の皆さんに温かく支えていただき、大きな学びを得ることができました。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

実際に行った活動

商店街で毎月開催されている「すくすく縁日」の様子 商店街で毎月開催されている
「すくすく縁日」の様子

私の実習先である「こまがねテラス」は、駒ヶ根駅前商店街の活性化を目指すまちづくり団体です。駒ヶ根駅前商店街は、空き店舗の増加や後継者不足、売り上げ減少など、多くの課題を抱えていました。そして、こまがねテラスからの要請内容は「まちなか活性化事業の運営支援」でした。
私が主に取り組んだ活動は①こまがねテラスのニーズを知る、②商店街でできる健康づくり、③こまがねテラスの魅力を発信する、④「すくすく縁日」の新規出店者を支援する、の4つです。
③こまがねテラスの魅力を発信する活動では、商店にSNS利用に関するアンケート調査を行いました。初めは私自身が商店街の魅力をSNSで発信をして来る人を増やすことを考えていたのですが、協力隊が目指す「黒子役」と「継続性」の観点からアドバイスをいただき、商店のSNS発信を手助けする方針へ変更しました。今後こまがねテラスで商店向けにSNS講座をする計画が既にあったので、その下準備として、商店街の現在のSNS利用状況や講座で知りたいことについて調べました。アンケートを進めていくと、予定にはなかったアンケートの活用案や商店街のニーズを見いだすこともできました。

活動から得た学び

ふるさとの丘から望む駒ヶ根市街地と駒ヶ岳 ふるさとの丘から望む
駒ヶ根市街地と駒ヶ岳

グローカルプログラムを通して、初めての地域で活動することの難しさを強く実感しました。まず地域について知るため地域住民に話を聞いて回りましたが、反対に自分自身のことやグローカルプログラムの活動について、周囲に知ってもらうことも必要でした。また、要請内容は「まちなか活性化事業の運営支援」でしたが、具体的に何に取り組んだら良いのか分からず、焦りもありました。しかし、駒ヶ根での生活から得た情報や繋がりから、活動を進めることができました。ルワンダでの協力隊活動でも、まずは地域の中で生活することから、少しずつ地道に活動していきたいと思います。
また、駒ヶ根は協力隊の訓練所やJOCA本部があり、国際色豊かな地域です。プログラム期間中は多くの協力隊OBOGさんから、協力隊での活動や地域での国際理解の取り組みについても、学ぶことができました。そして、「これから自分も国際協力に関わるんだ!」という気構えを持つこともできました。
他にも、ここには書ききれないほどのたくさんの学びや体験、出会いがありました。参加を迷っている方がいましたら、ぜひチャレンジしてみてください!