人と向き合い、自分と向き合う

2023年度4次隊 ルワンダ派遣予定 東谷 拓馬さん
実習場所:秋田県五城目町 一般社団法人ドチャベンジャーズ(メイン活動先:合同会社G-experience)

活動開始!?!?

ごじょうめ朝市にJICAブース出店! ごじょうめ朝市にJICAブース出店!

朝市出店など自分でイベントを企画したり、新しい挑戦が出来そう!また、自分の苦手なことにも挑戦したい!と思い、五城目町でのグローカルプログラム(以下、GP)に参加しました。受入先は決まっていましたが、活動内容は何も決まっていないところからスタート(※この状況を望んで、五城目町を希望しています笑)。
受入先の方と何度も面談し、沢山のご縁を繋いでいただき、とにかく色んなイベントに参加したり、人とお会いさせていただきました!(井戸掘り、住民参加型ワークショップ、漆喰塗り、お祭り、朝市など)
具体的な活動が始まったのは1ヶ月を過ぎた頃でした。他地域の実習生よりも活動が遅れていないか?自分は何が出来て、何がやりたいのか?始めの1ヶ月は色んな活動に参加したりお話を聞いたりとても充実していましたが、焦りや迷いが多い期間でした。
振り返ると、この期間が一番大切で、人や活動について考える・自分と向き合う時間は、協力隊員は任地で必ず壁にぶち当たることで、避けては通れない道だと個人的には思っています。そんな経験を活動しながら、しかも同期隊員や協力隊OVであるコーディネーターと共有出来るのはGPの一つの醍醐味かもしれません。

全く関わりや興味がなかった『教育』へ

五城目町は『日本一子どもが育つまち』を掲げており、『教育留学』や『みんなの学校』など地域全体で子供から大人までお互いに学び合う文化が醸成されていました。なぜこんなにも教育という仕掛けが多いのか考えると、まちを作っているのは人であり、人を作る=教育でまちづくりをされているのだと。私の中で教育が浮かび上がり、活動の軸になりました。

①小中高での授業

高校生の皆さんと民族衣装で記念撮影! 高校生の皆さんと民族衣装で記念撮影!

五城目町の魅力・海外での経験・協力隊を目指したきっかけのお話、世界の民族衣装の試着体験を実施。教えるという一方向ではなく、伝えたことを考えてもらえるような内容を心がけました。直接言葉として伝えていなかったのですが、『親や日々に感謝』、『私たちの当たり前が当たり前じゃないこともある』など、私が想像していた以上に話を真摯に受け止め、学生自身が自分ごとに置き換えて物事を捉えてくださったのがとても印象的でした。

②ハイラボ(10-18歳の子供たちが自由に主体的にデジタルテクノロジーを学ぶことができる拠点)

Googleマップを使った世界探検ゲームを開催しました! Googleマップを使った世界探検ゲームを開催しました!

拠点内のペンキ塗りや機材搬入、利用規約の検討、Instagram運用、イベントの企画運営をさせていただきました。学校に行っている、行っていない、行けていないなど様々な子供たちに公教育とは異なる形でアプローチしており、私自身多くの学びがありました。行政と民間でお互いを補い合っていたように、協力隊という立場から教育にも関わっていきたいと考えています。

まとめ

沢山の学びがあった中で、特に大切にしていきたいこと。
①勝手に都合良く課題だと決めつけないこと。よそ者からだと一見、不便なことで課題なのかもしれないが、地域の方にとってはごく普通のことかもしれない。一住民として生活する中でふとした時に、不便だと感じたことや地域の方から普段の会話の中で聞くことが本当に解決すべき課題だと思います。そういった些細なことにヒントがあったり、繋がりが生まれたりするので、機会を逃さないようにしたい。
②ないもの(例えば:人材や観光資源)を無理に増やそうとはせずに、今あるものを長く守り続ける、もしくは工夫して使うことが出来るような仕組みづくりが大切。特に、良いものはみんなでシェアしていることが多く、発展途上国では取り合うことが多いのかもしれないが、みんなでシェア出来るような取り組みにも挑戦していきたいです。

最後になりましたが、町役場の方をはじめ、受入先や活動先、地域の方など、沢山の方にお世話になりました!
GPで『おわり』ではなく、むしろ『はじまり』だと思っていて、ここから色々と何か生まれていくことが出来るようになりたいと思っています。本当にありがとうございました!2年後また帰ってきます!